国際社会の圧力に従って、親ロシア派の分離主義者は7月21日、遺体が詰め込まれた電車を解放し、撃墜されたマレーシアの航空機のブラックボックスを引き渡した。反政府軍支配下の東ウクライナにマレーシア航空の航空機が墜落してから4日後のことだ。
うだるような暑さの中で遺体の一部が腐敗し、反政府軍とロシアにいる彼らの仲間に対して欧米の首都各地での怒りは高まっていた。アメリカのバラク・オバマ大統領は、反政府軍が証拠を改ざんし、犠牲者の家族を侮辱していると非難した。
298人の犠牲者の遺体には、そのほとんどがオランダの人々だが、7月17日に何がその飛行機を墜落させたのかを示す証拠がある可能性があるため、ウクライナでの紛争の一部となっていた。
航空学と防衛学の専門家らは、犠牲者の遺体にはミサイルの破片が含まれている可能性があり、飛行機に残留した化学物質からマレーシア航空17便を墜落させるのに使われた武器の種類を確認できる可能性があると述べている。また、残骸がある場所にはどのように攻撃が展開されたかを示す情報があると見られるという。
ブラックボックスもまた決定的な手がかりを提供しうる。コックピットのボイスレコーダーにミサイルの爆発音が録音されているだろう。そのレコーダーのデータには高度と位置が登録されており、その情報(高度と位置のこと)と、すでにわかっているそのエリアでのミサイル発射のタイミングとを結びつけることができるだろう。