日本の科学者たちによる研究によると、一つの生物種において今まで確認された中で、ゾウは最も強力と見られる臭覚を持っているという。アフリカゾウのゲノム(全遺伝情報)には、嗅覚受容体の遺伝子が2,000個近く含まれており、『ゲノム・リサーチ』誌で7月22日に発表されたこの研究で対象とされた種の中で最も多かった。これは、ゾウの臭覚が人間の鼻の5倍、イヌの鼻の2倍強力で、これまで最も優れた臭覚の持ち主とされていたラットの臭覚さえもしのぐことを意味する。「どうやら、ゾウの鼻は長いだけでなく、卓越した能力も有しているようだ」と、この研究論文の主執筆者である東京大学の新村芳人氏は述べた。