安倍晋三首相は先頃、中国の習近平国家主席に個人的なメッセージを送り、二人の国の首相は両国の関係を修復するために会談するべきだと伝えたと、外交筋が8月4日に発表した。
その外交筋によると、そのメッセージは7月後半に、福田康夫元首相が中国を訪れ、非政府のボアオ・アジアフォーラムの議長として習主席と内密に会った際に伝えられたという。
日本が提案した通り、11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談に合わせて安倍首相と習主席が会うかどうかは不透明なままだ。
安倍首相は2012年12月の就任以来、両国が領土と歴史観をめぐって対立しており、習主席と会談を持つことができずにきた。中国側は、日本が東シナ海にある尖閣諸島をめぐる領土問題を認めない限り、また、安倍首相が東京にある戦争に関連する靖国神社参拝を行なわないと約束しない限り、両国の首脳会談はないと述べている。
日本側は、前提条件なしに両国の首脳が会うべきだと主張している。
安倍首相は8月2日、ブラジルに滞在していた際に、日本と中国が対立を解消するために、対話が必要だと述べた。