ハーバード大学の科学者たちは、二人の間で何の接触がなくても、一人の人から別の人へと心のメッセージを送ることができる。インターネットに接続した脳波計を付けた一人の人が、「オラ(スペイン語で「こんにちは」)」、あるいは「チャオ(イタリア語で「こんにちは」または「じゃあね」)」といった簡単なメッセージを心の中で唱えた。コンピュータがこうした言葉をデジタルコードに変換し、これがEメールでインドからフランスへ送られ、ロボットを介して受け手に届けられ、受け手は非侵襲的脳刺激によって周辺視野で点滅する光を見ることができた。受け手は、言葉を見たり聞いたりはしなかったが、メッセージに対応する光の点滅を正確に報告した。研究結果は、『プロスワン(PLOS ONE)』誌で8月に報告された。