神奈川県の北里大学の研究者4人は9月18日、バナナの皮を踏んだときに起こる摩擦を測定した研究で、イグ・ノーベル物理学賞を受賞した。その賞は科学雑誌“Annals of Improbable Research”(風変わりな研究の年報)から、「まず人々を笑わせ、それから考えさせる」科学などの成果について、10カテゴリー別にハーバード大学で贈られた。
「イグ・ノーベル賞を受賞したと聞いて、驚き、喜びました」と馬渕清資さん(63)は授賞式の前に語った。馬渕さんはチームを代表してその賞を受け取るために、マサチューセッツ州のケンブリッジへやってきた。
そのプロジェクトは馬渕さんの研究分野である人間の関節の応用だった。「関節の摩擦を減らすメカニズムは、バナナを踏むと滑りやすくしているものと同じものだ」と馬渕さんは述べた。