北極の海氷がどんどん溶けているせいで、タイヘイヨウセイウチ35,000頭がアラスカの海岸線にやむなく逃れてきたと科学者らが10月1日に発表した。
研究者らは35,000頭ものセイウチが、停泊地から約1,130キロ北のポイントレイの沿岸の村付近の岸に上がったと見積もっている。
セイウチは海氷を出産と授乳に利用する。氷が少ないとき、セイウチは陸に上がる。
「岸に上がったこの動物の数と規模だけでも、今回の上陸とほかとの違いの1つだ」と米地質調査所の環境学者チャドウィック・ジェイさんは述べた。チュクチ海周辺でのこのような漂着は、ロシアの海岸沿いでも初めて観測された。
アラスカの太平洋岸沿いへのセイウチの大量漂着は2007年から見られるようになった。