ノーベル平和賞は、タリバンに頭部を銃撃されて生き残ったパキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17)と、インドのカイラシュ・サティアーティさんに、2人の子どもの権利を擁護する活動を称えて、10月10日に同時に授与された。
最年少のノーベル賞受賞者となったマララさんは、イギリスのバーミンガムの学校で授業中にそのニュースを聞いた。マララさんは2年前に救命治療を受けるためにパキスタンからイギリスに移った。
ノルウェーのノーベル委員会は、「すべての子どもが教育を受ける権利」を求め、子どもと若者への抑圧に対抗する闘いを評価して、この2人が選ばれたと述べた。
厳格なイスラム教の出身地域で女子が教育を受ける権利を求めて何年も闘ってきたマララさんは、タリバンが2012年10月に彼女を撃ち殺そうとした後に、たちまち世界的な名声を高めた。彼女の活動は、「最も危険な状況下で」実施されていたと、ノーベル委員会は語った。
「その英雄的な闘いを通して、マララさんは女子が教育を受ける権利のリーダー的なスポークスパーソンになった」とノーベル委員会は話した。
「この賞は、その声が聞かれなければならないのに声を持たないすべての子どもたちのためのものです」と、マララさんは記者会見で語った。記者会見はマララさんが授業を欠席しなくて済むように、学校が終わってから開かれた。
アテネの緊縮財政に反対する抗議活動に姿を現し、ギリシャの債務危機の真っただ中に機動隊に吠えかかったことで有名になった茶褐色の犬のソーセージが、心臓発作で死亡したと10月9日に地元当局が発表した。
その野良犬(ソーセージのこと)は、デモの参加者側に立って、定期的に姿を見せ、機動隊に向かって吠えたことで、2011年にメディアで評判になった。
ソーセージは最後には、ギリシャの新聞のほとんどで一面に載り、テレビの画面でしっぽを振ることになった。獣医のアンナ・マクリさんはギリシャの動物愛護団体が約2年前にソーセージを引き取ったと話した。
アブジ紙は、ソーセージが都市の中心部にある丘の上の木の下に埋葬されたと報じた。
野良犬はアテネではよく見られるものだ。ほとんどは市の当局に監視され、もし問題を起こした場合にかけられる電話番号が書かれた首輪やタグをつけている。
明仁天皇さまと皇后美智子さまは、10月11日に長崎を訪れ、1945年のアメリカ軍による原爆投下の被害者に対して哀悼の言葉を述べた。
両陛下は長崎平和記念公園を1995年以来初めて訪れた。1995年には第二次世界大戦の終戦から50年を記念して、広島と沖縄も訪れた。
今回の訪問は、毎年開催されている国体の開会式が10月12日に長崎県諫早市で開かれ、これに出席するための訪問の一部だった。
天皇皇后両陛下は、来年終戦70年を迎えるのを前に平和記念公園を訪れたいと思っていたと、宮内庁が述べた。
皇室ご夫妻は1945年8月9日の原爆投下を生き延びた人々数人と言葉を交わした。原爆投下では、16万人以上の人々が亡くなり、その中にはケガや放射線の影響で後になって亡くなった人も含まれている。
台風ヴォンフォンは10月14日の夜明け前に日本を通過し、通過に伴って、2人が亡くなり、91人が負傷し、飛行機や鉄道に大幅な混乱が生じた。
鳥取県では、育てている柿の様子を見に行った90代の男性が用水路で溺死しているのが10月13日に見つかった。翌日には愛媛県で、72歳の男性の死亡が確認された。軽トラックで池に突っ込んだと見られる。
大阪、京都、神戸では10月13日からの運休で48万人の通勤通学客の足に影響が出た。
実験的な高速増殖炉もんじゅに設置された180台の監視カメラのうち、約3分の1が故障していたことが先月の安全点検でわかったと、この件に詳しい関係筋が明らかにした。これにより、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の安全管理についての懸念が新たになった。
2013年5月に、原子力規制庁は、1万個以上の装置の部品が適切に点検されていなかったことが判明した後に、福井県の日本海側の海岸にあるこの原子炉を事実上閉鎖した。
1978年に北朝鮮の工作員に拉致され、日本に帰還した曽我ひとみさんは10月12日、政府が行方不明になっている他の日本人についての新しい調査の最新情報を得るために北朝鮮に職員を派遣することについて、懐疑的な見方を示した。
1970年代と80年代に起こった拉致についての再調査について「(北朝鮮は)まだ報告していないのだから、政府に(使節)を派遣してほしくない」と、曽我さんは家族と暮らしている新潟県佐渡市で報道陣に述べた。
北朝鮮は初期段階で明らかになったことを提供できるのみだと述べている。
1964年の東京オリンピックで火を灯した聖火台が、開会式から50年目の10月10日に東京の国立競技場から取り外され、2011年3月の津波で被災した地域で展示される予定だ。
聖火台は宮城県石巻市に貸与され、沿岸の公園に展示のために設置される予定だが、発送の日程はまだ決まっていない。
「(聖火台)が震災の被災者の皆さんの励みになれば良い」と石巻市の職員は述べた。
香港警察は10月14日、民主主義を求める抗議者が集まっているゾーンの端から、バリケードを一部撤去した。この一帯のために、何週間も道路が封鎖されている。このような行動がとられるのは2日連続で、警察が学生を中心とするデモ隊への不寛容さを高めている兆候だ。
警察は、電動チェーンソーとボルトカッターを使って、抗議者たちが一夜にして立てた竹のバリケードを解体した。
他の警官たちは、市の金融街にある高級ショップングモール、パシフィック・プレースの前で、この現場を見ていた通行人と抗議者たちを近づけないようにしていた。
北朝鮮の指導者金正恩氏は10月14日、国営メディアに約6週間ぶりに登場し、つえを使いながら、にっこりと笑った。しばらく姿を見せなかったことで、この国最大の権力者に何か良くないことがあったのではないかという世界の憶測を呼んだが、これで幕を引いた。
40日間の不在の後で再度姿を見せたことで、この国の大規模なプロパガンダ装置(国営メディアのこと)が最も得意なこと―金一族の支配の3代目のイメージを美化すること―を続けることを可能にした。
10月14日の記事の前に、金氏が最後に公の場に姿を見せたのは9月3日のコンサートだった。
ナチスによる占領とそれがフランスに与えた影響について生涯に渡って研究してきたフランスのパトリック・モディアノ氏は、ある学者が「極めて明瞭で深い」散文と呼んだ作品で、2014年のノーベル文学賞を受賞した。
モディアノ氏(69)はフランスでは高く評価されている作家だが、英語圏ではあまり知られていない。スウェーデン・アカデミーは、モディアノ氏が「最もつかめない人間の運命」を喚起し、ナチスの占領の影にある生活を明らかにしたことで、800万クローナ(1億2000万円)相当の賞をこのパリの住人(モディアノ氏のこと)に与えたと述べた。
ケニア大統領の弁護士たちは10月8日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所で裁判官らに、この訴訟は破綻しており、復活する見込みはないと述べて、彼に対する人道に反する犯罪の訴訟を取り下げるように―彼を放免するように―訴えた。
2007年のケニア大統領選挙の後、1000人以上が亡くなり、60万人以上が家を追われた暴動を背後で扇動し、資金援助していたとされるウフル・ケニヤッタ大統領の役割について、検察側は、ケニヤッタ大統領を訴えるには現状では証拠が不足していると認めている。
あなたがどれだけのコーヒーを飲むかは、あなたの遺伝子に記述されている。ヒトゲノムに関する新たな分析により、習慣的なコーヒーの飲用に関連した遺伝子変異体が新たに6つ見つかった。研究者らは、コーヒーを飲用する120,000人を対象とする28個の研究によるデータを組み合わせ、これらの被験者が共通して持っている遺伝子の種類を探した。既にカフェインの代謝と結びつけられていた2種類の遺伝子に加えて、彼らは、体がカフェインを処理する方法に関連したゲノムにおいてさらに2カ所発見した。研究者らが特定した別の2つは、脳内でのカフェインの報酬効果に影響している可能性がある。残りの2つの遺伝子変異体は、糖類と脂肪の代謝に関連している可能性がある。
ロシアは半年内にエボラワクチンを3種類製造する予定だと、ベロニカ・スクボルツォワ保健相が10月11日に発表した。
「私たちは、3種類のワクチンを開発した。(中略)そして、それらは半年内に用意できると考えている」と同保健相はテレビ放送ロシア1で述べた。「それらのうちの一つは、臨床試験の準備が既にできている」と同氏は述べた。これらのワクチンの一つは、不活化したウイルスの株から開発されたと、同相は付け加えた。
10月1日に発表された研究によると、高齢者の臭覚機能の低下は、その後わずか5年以内に死亡するという強力な予測因子だという。
簡単な嗅覚テストで結果の悪かった被験者の39%はこの期間中に死亡し、それに対し、臭覚機能の中程度の低下が見られた被験者は(死亡した割合が)19%、嗅覚が健康だった被験者はわずか10%だったと、『プロスワン』誌が報じた。研究者らによると、嗅覚機能の低下の危険性は「驚くほど強力」で、臭覚機能障害は心臓病やがんや肺病の診断よりも死亡率を予測するのに適していると述べた。
海洋の酸性化は、炭素排出が増加した結果、産業革命前よりも25%上昇し、未来の食糧源としての海洋に影を落としていると、科学者らが10月8日に警告した。
過去2世紀において、海洋の酸性レベルは26%上昇し、海洋が大気中から吸収する二酸化炭素量を反映していると、科学者たちは韓国で開催された国連生物多様性条約締約国会議で発表した報告で述べた。
酸性化の上昇は、貝やサンゴの他、食物網において不可欠な役割を担っている、カルシウムを産出する生物に損害を与える結果となるだろうと、科学者たちは述べた。
英国のチームは10月10日、世界初の3Dプリンター製ロケットを発射する準備をしていると発表した。
このチームは今年中に、ニューメキシコにあるヴァージン・ギャラクティックの拠点、スペースポート・アメリカからこのロケットを発射する予定だと述べた。巨大なヘリウム風船がこのロケットを高度20,000メートルの成層圏に運び、この高度で搭載のGPSがエンジンに点火する。
印刷に6,000ポンド(100万円)かかった、この重さ3キロのロケットはその後、搭載の自動操縦機能を使って地球に戻り、これらはすべて搭載のビデオカメラで記録される。
"数千キロ離れたチェルノブイリの悲劇から30年近く経つが、放射能濃度の上昇により、ノルウェーのトナカイの肉が食用に適さなくなっていると、政府機関が10月9日に発表した。トナカイにおけるセシウム137のレベルが今年、ノルウェーで1キロ当たり8,200ベクレルに達した。
放射能濃度が上昇に転じた原因は、今年の夏の暖かく、湿気の多い気候が、「ショウゲンジ」というキノコの成長につながったことにある。ショウゲンジは、トナカイやヒツジなどの家畜が好んで食べる餌の一つだ。ショウゲンジは、土壌上層部に含まれる栄養を吸収し、ここにはセシウム137の粒子の大半が存在する。"
4歳の女児が数百個の小袋に入ったヘロインをデラウェア州セルビービルのヒッコリー・ツリー保育所へ間違って持って行き、このドラッグがキャンディーだと思ってクラスメートに配ったと、デラウェア州警察が10月7日に発表した。
10月6日にこの小袋を受け取った子どもの何人かは、万一に備えて病院に行ったと、警察が発表した。しかし、開けられた小袋は一つもなく、検査を受けた後で子どもたち全員が退院した。
警察によると、女児が普段使っていたリュックが自宅のペットによって壊されて、母親が別のリュックを渡したため、女児は知らずにヘロインを保育所に持って行ったという。バックパックには、ヘロインの小袋が約250個入っていて、合計約4グラムだったと警察は述べた。
女児の母親のアシュレー・タル容疑者(30)は、子供を危険に晒した3件の罪と違法薬物所持の容疑に問われた。
タル容疑者の姉(妹)だと名乗ったアリシア・タルさんは、自分の姉(妹)はヘロインがリュックに入っていることを全く知らなかったと話した。アシュレー容疑者は、ドラッグを使ったり扱ったりしておらず、このドラッグを彼女が知らないうちにタル容疑者の自宅に保管した何者かに利用されたのだと、アリシアさんは話した。
新しい上司にひどく悩まされている。私がすることは、どれだけ彼を喜ばせようとしても、彼を満足させない。
1ヵ月前から彼のもとで働き始めて以来、彼は私の暮らしを地獄にした。
彼は背が低くて、禿げていて、太っており、不潔で肌はひどい状態だ。彼が自分で仕事をしているのは見たことがなく、しているように見えるのは、食べて、一日中座っているだけだ―みんなが全力で働いているなかで、彼が昼寝をしていなければの話だが。模範を示して指導するなんてとんでもない!
彼の性格に関しては、彼は極めて短気で道理に耳を傾けない。ひどいかんしゃくをすぐに起こし、とても怒って、何を不服に思っているのか、または、何を私にしてほしいのかが大抵分からないくらい大きな声で叫ぶ。彼を理解することができないのだ。
そして、これは9時から5時の間だけの問題ではない。昼間も夜もいつだって、彼は私を呼びつけて何か新たな不平を言いがちだ。彼の振る舞い方はまるで、昼休みも週末も祝日も―もっとはっきり言えば休み自体―聞いたことがないかのようだ。
彼に頼まれたほかの用事に対処するために5分くれるように私が彼に頼んだとしたら、彼は私をぽかんとした顔でじっと見るか、私や聞こえるところにいるほかの誰かに向かって叫び続ける。
彼の暴君のような態度は私の家庭生活にも影響を与えるほどだ―それに、私の妻の家庭生活にまで。この男のために働かなければならないことでのストレスのせいで、私は睡眠不足になり、たぶん髪も減ってきている。
それなら、なぜ彼にくたばれと言ってやめないのかと、聞きたくなるのも当然だろう。そんなに簡単なことだったらと私も思う。実は、会社に結び付けられた日本のサラリーマンの意味とは異なるが、私の仕事は終身雇用なのだ。
すでにこの意味がわからなくなっていると思うので言うが、私の新しい上司というのは、生後4週間になる私の男の赤ちゃんのことで、私たちはとても彼を愛している。
彼には3歳の兄がいるので、私は予想できることは分かってはいた。長時間の労働と休みなしは、この種の仕事に就いたときの契約の一部だ。
それでも、このことで最初の数週間が楽にはならなかったが、近いうちにいつか彼が初めて笑って、すべてが許されるのを期待している。