ナチスによる占領とそれがフランスに与えた影響について生涯に渡って研究してきたフランスのパトリック・モディアノ氏は、ある学者が「極めて明瞭で深い」散文と呼んだ作品で、2014年のノーベル文学賞を受賞した。
モディアノ氏(69)はフランスでは高く評価されている作家だが、英語圏ではあまり知られていない。スウェーデン・アカデミーは、モディアノ氏が「最もつかめない人間の運命」を喚起し、ナチスの占領の影にある生活を明らかにしたことで、800万クローナ(1億2000万円)相当の賞をこのパリの住人(モディアノ氏のこと)に与えたと述べた。