"数千キロ離れたチェルノブイリの悲劇から30年近く経つが、放射能濃度の上昇により、ノルウェーのトナカイの肉が食用に適さなくなっていると、政府機関が10月9日に発表した。トナカイにおけるセシウム137のレベルが今年、ノルウェーで1キロ当たり8,200ベクレルに達した。
放射能濃度が上昇に転じた原因は、今年の夏の暖かく、湿気の多い気候が、「ショウゲンジ」というキノコの成長につながったことにある。ショウゲンジは、トナカイやヒツジなどの家畜が好んで食べる餌の一つだ。ショウゲンジは、土壌上層部に含まれる栄養を吸収し、ここにはセシウム137の粒子の大半が存在する。"