閣僚の小渕優子氏と松島みどり氏は10月20日に辞任し、安倍晋三首相の内閣をつまずかせている。2012年12月に発足した安倍政権は、内閣改造を行ない、小渕経済産業大臣と松島法務大臣を含む5人の女性閣僚を指名した先月までは順調に進んでいた。
松島氏は東京の選挙区で夏祭りに来ていた人々に無料のうちわを配ったことで公職選挙法違反の罪に問われている。有権者に物を与えることは、安いうちわくらい些細に見えるものでも法律で禁止されている。
一方で、小渕氏は、群馬の地元選挙区の2つの後援団体が政治資金を不正使用したとされる問題をめぐり辞任することとなった。「国民のみなさまと、長きに渡る支持者の方々、群馬県の故郷のみなさまにご迷惑をおかけし、懸念を起こしたことをお詫びする」と急遽、経済産業省で用意された記者会見で、小渕氏(40)は述べた。その資金がどのように使われたかについて「説明できるように、辞任することで、挙げられている疑問の調査に集中したい」と小渕氏は述べた。