11月3日、大勢の人が珍しい光景を見ようと千葉県の浜辺に集まった。トドが普段生息する海域から数百キロ離れたところに現れたのだ。
そのトドは九十九里浜の岸に上がってのしのし歩いた。それ以前にもトドがその近辺で週末に目撃されていた。「トドがとても大きくて驚きました」と秋山明美さん(34)は話した。「弱ってしまうのではないかと心配しています」と彼女は付け加えた。トドは通常、北海道沖の海域で見られるが、こんなに南ではめったに発見されない。千葉県の鴨川シーワールドの職員はトドはメスとみられると語った。体長は2メートル以上で、とても痩せてあばら骨がみえていた。
地元の人と観光客が写真を撮ろうと集まった際、関係当局はロープを張って立ち入り禁止にして、見張った。当局と鴨川シーワールドの職員は11月4日にその動物(トドのこと)を捕獲した。