アニメ映画の監督、宮崎駿氏は11月8日、ハリウッドのレイ・ドルビー・ボールルームで行われた非公開のディナーイベントで、映画芸術科学アカデミーから名誉賞を受賞した。この賞の受賞を受け、「妻に、私は非常に幸運な男だと言われた」と宮崎監督(73)は通訳を通して話した。「紙と鉛筆とフィルムを使って映画が作られる最後の時代に付き合えて幸運だった」。
名誉賞は、「生涯を通じた業績における類まれな卓越や、映画芸術科学の状況に対する並外れた貢献、あるいは(映画芸術科学)アカデミーに対する際立ったサービスを称えるため」に贈られる。
日本人が映画芸術科学アカデミーから名誉賞を受賞するのは今回が2回目。1990年に映画監督の黒澤明氏が受賞している。
1979年のデビュー作の長編アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』以来、宮崎監督は、11本の長編アニメ映画で称賛され認められてきた。それらには、『風のナウシカ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』、アカデミー賞にノミネートされた『もののけ姫』『風立ちぬ』が含まれる。