安倍晋三首相は11月18日、衆議院を解散して総選挙を行なうと発表し、4月の消費税増税後の経済の後退に触れて、予定されていた消費税増税は延期すると表明した。安倍首相は、自民党の幹部と連立における従属的パートナーの公明党に、衆議院選挙の選挙活動は12月2日に開始し、投票は12月14日に行なうと伝えた。
安倍首相は、デフレ終結を狙った彼の一連の経済政策「アベノミクス」が、日本経済の弱まりの兆候が増えている中で、国民の支持を得られるかどうかを確認するために解散総選挙を求めていると述べた。「連立与党が(衆議院で)過半数を確保できなければ辞任する」と、安倍首相は記者会見で述べた。「人々の日常生活に影響する税制にこのような重要な決断を下した後に、国民の声を聞かなければならない」
2015年10月に予定されていた消費税の10%への引き上げを、18カ月先の2017年4月まで延期するという安倍首相の決定は、ニ段階増税の二段階目がさらに経済を痛めつけるだけではないかという懸念によって引き起こされた。「アベノミクスの成功を確かにするために18カ月先まで消費税増税を延期すべきだという結論に至った」と安倍首相は述べた。
2013-2014年の学校の年度にアメリカの単科大学や総合大学へ入学した日本人学生は1.2%減少して約19,000人だったと、ニューヨークにある国際教育協会が11月17日に発表した。それでも、日本人学生は依然としてアメリカ国内で7番目に多いという。
2013年秋に始まった年度にアメリカにいた留学生約886,000人のうち、2.2%を日本人が占めたとその非営利団体(国際教育協会のこと)は述べた。
日本は1994年から1999年までアメリカへ渡る外国人留学生の中でトップの派遣国だった。その数は1997-1998年の学校の年度にピークを迎え、47,000人ほどだった。
中国人留学生が留学生在籍数の31%を占め、単一国として最大のグループとなった。インドが2位で、その次は韓国、サウジアラビアだった。
フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトが所有していた二角帽子が、パリ近郊で11月16日に開かれたオークションで、韓国の入札者に190万ユーロ(2700万円)で売却された。
フォンテーヌブローにあるオセナ・オークションハウスのジャン・ピエール・オセナ氏は、そのバイヤーはモナコ王室の収集品からナポレオン時代のアイテムが販売された際に、この黒いフェルトの帽子を手に入れたと述べた。
「当時の人々は皆、このような帽子をある一定のかぶり方でかぶったが、ナポレオンはだれもが戦場で彼のシルエットがわかるように、それとは違うかぶり方をした」とオークションの運営者は話した。
19世紀の初めに統治した15年間、ナポレオンはこうした帽子を120個近くかぶっていた。オセナ氏は、この皇帝(ナポレオンのこと)のものであることが証明されたものは20点ほどしかないと述べた。
国際自然保護連合は11月17日、太平洋クロマグロとアメリカウナギを絶滅危惧種の新しい「レッドリスト」に追加した。
IUCNとして知られ、スイスを本拠地とするこの団体(国際自然保護連合のこと)は、これらの種(太平洋クロマグロとアメリカウナギのこと)は主に日本市場向けの乱獲により、絶滅の危機にひんしていると述べた。日本はマグロの世界最大の消費国で、ウナギも日本の消費者の間で人気がある。
そのリスト(レッドリストのこと)は法的拘束力はないが、国際的な取引規制を決定する際の重要な参考資料として使われる。
中国人船長2人が11月17日に鹿児島県沖の日本の領海内でサンゴを密猟していた疑いで逮捕されたと、海上保安庁が発表した。
東京の南の小笠原諸島付近でサンゴを取る中国の漁船数が最近急増していたが、この中国人2人の逮捕はそのすぐ後に続いて起こった。
海上保安庁は、中国船はその諸島(小笠原諸島のこと)付近での厳しい巡視を避けようとして、最終的に鹿児島沖で操業することになったのかもしれないと述べている。
錦織圭選手の輝かしい活動は、ATPワールド・ツアー・ファイナルで、世界No. 1のノバク・ジョコビッチ選手との準決勝の3セットで敗北し、11月15日に終焉を迎えた。
今年、アジアの男性選手としては最高の世界ランキング5位に上昇した錦織選手は、ジョコビッチ選手に6-1、3-6、6-0で敗退した。ジョコビッチ選手はこのシーズンを終える大会(ATPツアーファイナルのこと)に3年連続で勝利している。
錦織選手は、アジア人として初めて、ATPのトップ10位でシーズンを終えたほか、4タイトルを獲得し、全米オープンでもグランドスラムの決勝戦に出場した。
日本でトップクラスの演技賞を複数受賞した高名な日本人俳優の高倉健さんが、11月10日に東京の病院でリンパ腫で亡くなったと、関係筋が11月18日に発表した。83歳だった。
高倉さんは、日本で最高の文化賞を得た人物として認識され、1999年の「鉄道員(ぽっぽや)」を含め、数々の映画に主演した。
高倉さんはおそらく、欧米の視聴者からはリドリー・スコット監督の1989年の映画「ブラック・レイン」で強い日本人警察官役を演じたことで最もよく知られているだろう。
元英国の植民地で民主主義の拡大を求めて抗議活動を主導している香港の学生3人は、11月15日に中国政府の高官と会うために北京へ行こうとしたがこの試みを拒否された。
民主主義に賛成する香港の議員は、日常的に中国本土への入国を拒否されており、中国政府は過去に多くの香港の活動家の旅行許可証を押収するか更新を拒否している。
アレックス・チャウさんと彼の代理人たちは、到着してから李克強首相などとの対話を求めるため、中国の議会へ行く予定だった。
ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事は、11月17日に非常事態宣言を発令し、白人の警察官がファーガソン郊外で18歳の黒人を撃ち殺した事件でこの警官が起訴されるかどうかを問う大陪審の審理を控え、州兵が出動できるようにした。
ニクソン知事は、大陪審の判決が、ファーガソンのダレン・ウィルソン警官がマイケル・ブラウンさんを8月9日に射殺した後に起こったような市民の騒動につながった場合、州兵は警察を補助すると述べた。
大陪審の判決の具体的な日付はまだ決まっていない。
大量殺人を犯したチャールズ・マンソン氏は、服役中の彼を訪れている26歳の女性と結婚する許可を得た。
80歳のマンソン氏とアフトン・イレーヌ・バートンさんの結婚の許可は、11月7日に出された。アフトンさんは、中西部の家を9年前に出て、マンソン氏のそばにいるために、刑務所があるカリフォルニア州のコーコランに引っ越した。アフトンさんはマンソン氏の無罪を訴えるいくつかのウェブサイトを運営している。
マンソン氏は、当時妊娠中だった女優のシャーロン・テートさんを含む7人を殺害した罪で終身刑を受けている。
新しい世界的調査によると、2013年には前年よりも44%多い1万件近くのテロ攻撃があったという。
ロンドンを本拠とする経済平和研究所は、2013年のこれらの攻撃で18,000人近くの死者が出たと述べている。
「世界テロリズム指数」は、イスラム国、ボコ・ハラム、アル・カイダ、タリバンの4グループが攻撃の多くを占め、死亡者数の66%の原因となっていることを示した。
イラクが最も影響を受けた国であり、2,492件の攻撃で6,300人以上が亡くなっているという。
フランスの健康に関する監視機関は11月6日、6歳以下の子どもが3-D映画を見るのはやめるべきとの勧告を出した。フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、見ている対象に両目の焦点を合わせる際の「ふくそう調節」に混乱が生じることを指摘した。3-Dの映像をスクリーンで見ていると、3D効果を認識するプロセスが異なる。目は別の場所にある2つの画像に同時に焦点を合わせなければならず、その後、脳で2つの画像が1つの画像として統合される。「子どもは、特に6歳未満では、このふくそう調節の乱れが与える健康への影響はかなり深刻になりうる」とANSESは述べている。
同性愛者の兄弟についてのある大規模な研究が、男性が同性愛者になる確率に遺伝子が影響を与えているという証拠をさらに追加することとなった。何人かの科学者は、いくつかの遺伝子が性的指向に影響を与える可能性があると考えている。800人近くの同性愛者の兄弟についての研究を主導した研究者たちは、彼らの研究結果が、X染色体での遺伝子について指摘する以前の論証を強化したと述べた。異なる染色体における単数または複数の遺伝子からの影響についても証拠を発見したという。
この新しい証拠は、2つの染色体における遺伝子が性的指向になんらかの影響を与えるということを示す「証明にはならないが、かなりの傾向を示している」と、この研究は述べている。
11月12日にオランダで世界初の太陽光発電する自転車用道路が公開された。この自転車用道路は、将来的に(自動車用の)道路でも使うことのできる太陽光発電を取り入れる革命的なプロジェクトだ。
「ソーラロード」と呼ばれるこの自転車用道路は、強化ガラスで覆われた太陽光パネルを埋め込んだ縦2.5メートル、横3.5メートルのコンクリート製モジュールでできている。太陽光発電セルは今のところ、発電した電力を国内の送電線へ流しているが、この後の計画には道路の街灯への電力供給に利用することも含まれている。電動自転車や電気自動車が道路や自転車走行路から非接触型充電を使って直接充電できる日がいずれ来るだろうと、このプロジェクトの開発に協力した物理学者のステン・デ・ウィット氏は語った。
世界の落雷発生数は今世紀末までに50%近く増加する可能性があると、新しい研究が明らかにした。研究者たちは、空気が温まり、雲が水蒸気からエネルギーをより多く満たし、降雨が強まるにつれて、稲妻がどの程度増加するかを計算した。世界の気温が将来、摂氏1度上昇するごとに、落雷は12%近く増加するだろうと結論づけた。科学者は今世紀末までに世界の気温は4度上昇する可能性があると予測しているため、落雷は50%増加することになると、この研究をリードしたカリフォルニア大学バークレー校のデイビッド・ロンプス氏は述べた。
100歳を超えて長生きする人がいるのは遺伝子のためだと思っているだろうか? 考え直したほうがいい。
アメリカの科学者たちは、11月12日、110歳以上まで生きた17人に共通する遺伝子の秘密は見つからなかったと発表した。スタンフォード大学のヒンコ・ヘルマン氏が主導した研究は、「今回の小規模のサンプルでは、制御ゲノムと比較して、超長寿に関連するタンパク質を変える稀な変異体は見つからなかった」と述べている。
この研究は、オープンアクセスジャーナルの『プロスワン』の11月12日号に掲載された。
イエス・キリストは結婚していて子どもがいたという説を新たに裏付ける証拠があると主張する新刊書が、11月12日に発売された。『The Lost Gospel』の著者らは、英国図書館が保有する古文書の新たな分析にもとづいて主張している。この古文書「ヨセフとアセナテ」には、「創世記」で述べられているヨセフの物語が詳細に語られており、6世紀にまでさかのぼると考えられている。
著者らは、この文書の中に暗号を発見し、それはイエス・キリストについて言及していると思われると語った。彼らは声明で、「これは、求婚、結婚、子ども、そしてキリストの人生での試みを暗号化された象徴的な言葉で示している」と述べた。
オーストラリアのボンダイ・ビーチで11月13日、400人以上の抗議者たちが、G20首脳会談の議題に気候変動を取り上げたがらなかった政府の態度を嘲って砂に頭を突っ込んだ。
アメリカと中国の間で11月12日に炭素排出量を制限するという協定が結ばれたことを受け、トニー・アボット首相が気候変動に取り組んでいないと見られるのはさらに腹立ったしいと、彼らは述べた。
「オバマも参加し、習近平も加わった。1人を除いて誰もが取り組んでいる」と活動家のパット・ノーマン(28)はシドニーのビーチでメガホンで怒鳴った。
「(その1人とは)トニー・アボットだ!」と抗議者たちは応えて叫んだ。
赤ちゃんを連れた人、児童生徒、ビジネススーツに身を包んだ働く人々が、ビーチに穴を掘って、その中に頭を突っ込んだ。ダチョウは危険を避けるために無駄な努力をするときに砂に頭を突っ込むと言われている。
運動神経の良い数人は、顔を砂に入れたまま逆立ちをした。
アボット首相は2009年、気候変動に関する科学的な議論を「まやかし」と呼び、石炭が「人類にとって良いもの」だと述べていた。オーストラリアは7月、炭素税を撤廃しており、気候変動に対して逆の行動を取っている唯一の国である。
しばらく前、ウエイターやウエートレスへの対応の仕方から、いかにその人の多くを知ることができるかについて読んだ。それを書いた人は、あなたのデートの相手が接客係にどれくらい丁寧な―もしくはどのくらい丁寧でない―態度を取るかは、デートの相手の性格の多くを物語るため、このことは最初のデートでかなり使えることが分かったと述べている。
この理論はエレベーターを使う人々にも当てはまるのではないかと思う。私のビルでは、エレベーターに乗るといつも面白い人間観察ができる。とても礼儀正しい子どもたちがいて、エレベーターのボタンに辛うじて手が届くくらいの背の高さなのに、乗り降りする人のためにドアを開けておこうと頑張る。その子どもたちがあなたよりも先に降りるときは、一言断ってから降りる子もいる。
このような礼儀正しい子どもたちに、私のビルの大人たちの中には形無しの人もいる。私がエレベーターに乗るつもりで近づいているのは明らかなのにも関わらず、私を待ってくれない大人たちに少なくとも一握りは遭遇したことがある。
そして、礼儀正しいのだが、エレベーターのドアの前で決まってポイ捨てをしてすぐさまエレベーターの中でタバコに火を付ける人もいる。私の隣人はおもしろい人たちの集まりだ。私が特に興味があるのは、顔をドアから5センチほど離して立ちながらエレベーターを待っている人たちだ。エレベーターのドアが開いて、中に乗っていた人が自分に向かって歩いてこようとしていると分かると、この人たちはショックを受けてぎょっとする。典型的なエレベーター利用者はもちろん、繰り返しボタンを押す人たちだ。彼らの切迫感をエレベーターがどうにか感じ取って速く動いてくれると思っているのだろう。
しかし、一般的に言って、エレベーターを使う人たちのほとんどは感じがよいことが多いと思っている。関西では、親しみのある方向にさらに一方進むようだ。昔、大阪のおばあちゃんが私の友だちにとりたてのトマトをあげると言ってからまさに押し付けたことがあった。また別なときには神戸で、60代くらいの女性が私がランニングウェアを着ているのを見て、彼女が大阪マラソンに出るべきかどうか話し合いを始めたこともあった。
人生がエレベーターだとしたら、そのエレベーターが出発するのを待っているときにあなたは何をするだろうか? 他の人が乗るのを待たずにすぐにドアを閉めるだろうか? 上りまたは下りの途中で人と話をするだろうか? 場所を共有して待っている人たちをどのように扱うだろうか?
デートの相手が接客係にとる対応のように、エレベーターでのエチケットもまた、あなたのデートの相手の本性に詳細な洞察を与えてくれるのではないかと思う。あるいは、エレベーターの利用は人の一番いいところと一番悪いところを引き出すだけだろうか? いずれにせよ、次にデートをするときには、高い建物のてっぺんにあるレストランを選ぶことをおすすめする―万全の準備をするために。