オーストラリアのボンダイ・ビーチで11月13日、400人以上の抗議者たちが、G20首脳会談の議題に気候変動を取り上げたがらなかった政府の態度を嘲って砂に頭を突っ込んだ。
アメリカと中国の間で11月12日に炭素排出量を制限するという協定が結ばれたことを受け、トニー・アボット首相が気候変動に取り組んでいないと見られるのはさらに腹立ったしいと、彼らは述べた。
「オバマも参加し、習近平も加わった。1人を除いて誰もが取り組んでいる」と活動家のパット・ノーマン(28)はシドニーのビーチでメガホンで怒鳴った。
「(その1人とは)トニー・アボットだ!」と抗議者たちは応えて叫んだ。
赤ちゃんを連れた人、児童生徒、ビジネススーツに身を包んだ働く人々が、ビーチに穴を掘って、その中に頭を突っ込んだ。ダチョウは危険を避けるために無駄な努力をするときに砂に頭を突っ込むと言われている。
運動神経の良い数人は、顔を砂に入れたまま逆立ちをした。
アボット首相は2009年、気候変動に関する科学的な議論を「まやかし」と呼び、石炭が「人類にとって良いもの」だと述べていた。オーストラリアは7月、炭素税を撤廃しており、気候変動に対して逆の行動を取っている唯一の国である。