香港で民主主義を求める占領運動の発起人3人は12月2日、警察に出頭して、「降伏」することを涙ながらに発表し、今なお街頭に残るデモ参加者たちに撤収を呼びかけた。
「私たちが降伏の準備をするにあたり、私たち3人は学生たちに撤収をするよう―地域に深く根を下ろし、活動を変容させるよう呼びかけます」と、Occupy Central(中環を占拠せよ)運動の指導者ベニー・タイさんは語った。
その発表の前に、民主主義を支持する何百人ものデモ参加者たちが11月30日に警察と衝突し、2カ月以上前に集会が始まって以来最悪レベルの暴力が起きた夜に、数十人がケガをした。
「降伏は臆病な行動ではなく、約束に基いて行動する勇気です。降伏することは、失敗することではありません。心ない政府への静かな非難なのです」とタイさんは話した。彼は、最前線に立ったデモ参加者の勇気を称え、警察を「自制心を欠いている」と批判し、「この危険な場所」からデモ参加者たちが離れる時期が来ていると述べた。
タイさんと、陳健民さん、朱耀明さんは、政治改革を推進するために市民的不服従グループOccupy Centralを2013年の初めに立ち上げたが、急進的な学生グループが全面に立つようになるなか、次第に第一線を退いていった。