11月28日、フランスの酪農家らは、エッフェル塔の暗闇に約250匹の羊を放ち、異例な懸念を強調した ?? 狼の数が増え、酪農家たちの羊を殺しているのだ。
欧州の野生生物の保護に関する国際条約に基づき、1990年代、フランスに狼が戻ってきた。
現在、同国には推定300匹の狼がおり、その数は毎年増えている。フランスの羊に関する組織(FNO)によると、狼が殺害する動物の数も増えているという。
「狼は私たちの仕事と相容れず、羊を飼育している地域から狼を排除することを私たちは求めている」と、FNOのミシェル・ボドワン事務局長は話した。
羊を失った酪農家に補償し、予防策や職員のために資金を出すフランスの「狼計画」は、2012年に1500万ユーロ(20億円)近くのコストが政府にかかったことを、ボドワン事務局長は強調した。
「私たちは、お金を求めているのではなく、良い環境で自分たちの仕事がしたいのだ」と、彼女は話した。
酪農家らは、自分たちの羊の群れが襲われたら狼をすぐさま射撃する権利を求めるとともに、現在は年間24匹に定められている狼の駆除の定数を増やすか、完全に撤廃することを求めている。