ヨーロッパの宇宙船ロゼッタの初期段階での調査結果は、彗星が初期の地球に水をもたらしたとする長い間信じられてきた理論に疑問を呈するものであることが、12月10日に発表された調査で示された。ロゼッタが8月以来軌道を回っている67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に由来する水を化学分析したところ、地球上の水分子の水素より3倍多く重水素を含むことが示されていると、ロゼッタに携わる科学者キャスリン・アルトウェッグ氏は述べた。「地球上の水は彗星よりも小惑星からもたらされた可能性が高いと結論付けざるを得ない」とアルトウェッグ氏は語った。小惑星の水は水素に対する重水素の割合が低く、地球上の水に(彗星の水よりも)似ている。