幻覚を起こさせる種類のキノコがイギリスのエリザベス女王の主な住居であるバッキンガム宮殿の地面に野生で生えているのが見つかった。
映像を製作していた人々は、クリスマスにテレビ局ITVで放送予定のドキュメンタリー「女王陛下の庭」を制作するため、40エーカーある私有地で映像を撮っていたときに、赤と白の斑点のあるベニテングダケに出くわした。
「それは驚きだったが、まさに生物種がいかに多様であるかを示している」と、キャスターのアラン・ティッチマーシュ氏は『ザ・サン』紙に語った。
ITVは、ウェブサイトで「ベニテングダケはよく見られる種で、宮殿の地面に植えられたというよりも自然に生えたと理解されている」と述べている。
ロンドン南西部キューにあるイギリスの王立植物園によると、植物学上の名前をアマニタ・ムスカリアと言うこの種は、ヨーロッパの一部で殺虫剤として使われたことで初めて名づけられたと考えられているという。
「ベニテングタケは精神活性作用のあるアルカロイドを含むことでよく知られており、アジアとヨーロッパ北部の一部で、宗教的な目的や快楽を得る目的で使用されてきた長い歴史がある」と王立植物園はウェブサイトで付け加えている。