新たに確認されたインドネシアのカエルの種(学名:Limnonectes larvaepartus)を地球上で稀なものとしているのは、牙ではない。子どもの産み方が特殊なのだ。インドネシアのスラウェシ島の熱帯雨林に住むこの小さな両生類は世界に6,455種いるカエルの中で唯一オタマジャクシを直接産むカエルで、卵を産むというカエルによく見られる慣習を避けている。
アジアに生息する「牙を持つカエル」に分類されるこのカエルは、インドネシアのバンドン工科大学の動物学者ジョコ・イスカンダル氏によって数十年前に発見されたが、科学論文にはまだ発表されていなかった。