1月20日に公開されたオンライン映像でイスラム国のグループは、日本政府が身代金2億ドル(23億6000万円)を72時間以内に支払わなければ2人の日本人を殺害すると脅迫した。
この人質事件が起こったのは、安倍晋三首相が中東の国々へ2億ドルの非軍事的な援助を約束する6日間の中東訪問の最後の行程に入っていたときだった。
そのビデオ映像は、イスラム国グループのメディア部門アルフルガンが関連する武装勢力のウェブサイトに投稿された。映像では、黒い覆面の男がイギリス訛りの英語を話し、オレンジ色のジャンプスーツを着た2人の人質を脅している様子が映されている。2人の身元をフリーランスジャーナリストの後藤健二さんと民間の軍事業者の湯川遥菜さんと発表している。湯川さんは報じられるところによると、8月に現地の武装グループに拘束されていると伝えられていた。
ビデオで語っている人物は、日本人に向かって、「あなたがたの政府に国民の命を救うために2億ドルを支払う賢明な決断をするよう圧力をかける時間があなたがたには今から72時間ある」と話した。その男はナイフを振りかざし、「さもなければ、このナイフがあなたがたの悪夢になるだろう」と男は述べた。
「人質をとって脅迫をすることは許されない。我々は強い憤りを感じている」と安倍首相はイスラエルでの記者会見で述べた。
昨年は地球が観測史上最も暑くなった年だったと、アメリカ政府の2つの機関が1月16日に発表した。
ホワイトハウスは、アメリカの宇宙機関NASAとアメリカ海洋大気庁によるそれらの調査結果が、増加する世界の温室効果ガス排出量を削減するための行動を起こす必要があることを示していると述べた。
19世紀に記録を取り始めて以来最も高温だった10年は1997年以降に発生していることをデータは示している。昨年が最も高温で、2010年、2005年、1998年を上回った。
「この傾向の大部分の原因となっているのは、温室効果ガスの傾向だということが、データでかなりはっきりと示されている。したがって、この先何年も気温の最高記録更新が予想されるだろう」とニューヨークにあるNASAのゴダード宇宙科学研究所のディレクター、ギャビン・シュミット氏は述べた。
毎年実施されている統一された大学入試(センター試験のこと)が1月17日に日本全国で始まり、公立及び私立の849校、56万人近くの志願者が受験した。
この2日間の試験は、2015年度が始まる4月に4年制の大学または2年制の短大への入学を求める生徒たちの間での今年の受験競争のスタートを示す。
受験者数は昨年から1,540人減少して559,132人となったと、大学入試センターは発表した。
今年3月に卒業する高校生のうち、記録的に高い割合の42.5%が入試に申し込んだ。
政府は、1979年に国公立大学の統一された試験の実施を開始し、1990年に試験を改良し、私立大学でも利用できるようにした。
西日本の都市の神戸市とその周辺地域は1月17日、1995年の6,434人の命を奪ったマグニチュード7.3の地震から20年を迎えた。生き残った人々と住民は、この災害から学んだ教訓を次世代へ伝える誓いを新たにした。
神戸の中心地で行なわれた犠牲者に祈りを捧げる追悼式典には、異例の多さの約14,000人が、1995年1月17日に阪神・淡路大震災が襲った時刻の5時46分に黙とうをした。
安倍晋三首相とヨルダンのアブドラ2世国王は1月18日、国際社会の脅威となっているイスラム国の武装グループに協力して対抗することで合意したと、日本の政府関係者が発表した。
関係者によると、「過激派の世界での動きを止めなければならない。日本は非軍事的援助をする用意がある」と安倍首相はヨルダンの首都アンマンでの首脳会談中に語ったという。
安部首相は、日本はエジプトとイラクからの難民の支援に取り組んでいるヨルダンへ147億円を提供すると述べた。
ファーストリテイリングは、価格競争の激しい低価格の衣料品業界にまん延する圧力を明らかにした労働権利団体による告発を受け、中国の主要な供給業者の工場での労働者の待遇に対する監督を強化する方針だ。
香港を本拠とする労働監視機関は、中国の労働者の残業時間が1カ月あたり最大134時間だったことを明らかにした。その後、ファーストリテイリングは1月15日に声明を発表し、公平な賃金支払いと労働時間の算出が確実に行なわれるようにし、残業時間を抑え、工場の労働環境を改善するための行動をとると述べた。
コンビニエンスストアで意図的に食品に異物を混入し、万引きをしている様子を収めたオンライン動画で逮捕された19歳の少年は、捜査員に動画を捏造したと話している。
少年は「有名になりたかった」という理由で、ユーチューブの動画を作ったと主張していると、警察は1月19日に述べた。
「逮捕されたくなかったので万引きはしていない」と少年は話していると警察官が引用して語った。
この東京在住の10代の若者は窃盗の容疑で1月18日に逮捕された。未成年のため、名前は伏せられている。
ブラジルとオランダが寛容を求めた嘆願を無視し、東南アジアの国(インドネシアのこと)が1月18日に薬物犯罪などで収監されていた6人に死刑を執行した後、ブラジルとオランダはインドネシアの大使を召還させた。この処刑はジョコ・ウィドド大統領の政権下で初の死刑執行だった。
1人のインドネシア人と5人の外国人―ナイジェリア、マラウィ、ベトナムの出身者を含む―が銃殺隊に深夜過ぎに殺害されたと、法務当局は述べた。
オランダのベルト・クーンデルス外相は、処刑を「残酷で非人道的」と表した。
ロンドンの病院で出産した患者に女性器切除を行なったとされるイギリスの医師が1月19日、同国で初めての女性器切除の裁判に出廷した。
ケイト・ベックス検察官は、ダヌソン・ダーマセナ医師が2012年11月24日にロンドン北部のウィッティントン病院で女性の子どもをとりあげた後、その犯罪が起こったと述べた。
出産を介助するため、ダーマセナ医師は、女性が6歳で女性器切除を受けた際にくっついた陰唇を切り開いたと、ベックス検察官は話した。彼はその後、再び陰唇を縫い合わせることで女性器切除を行なったという。
マカダミアナッツをめぐって搭乗機内でかんしゃくを起こしたことで有名な大韓航空の元重役は1月19日、航空保安法違反に対して無罪を主張した。
趙顕娥(チョヒョナ)被告は、マカダミアナッツが皿ではなく、袋に入ったまま提供されたことに激怒し、大韓航空のジェット機をニューヨークのジョン・F・ケネディ空港でゲートまで引き返させて、大ニュースになった。
趙被告の弁護士は、ジェット機はゲートまで17メートルしか移動しておらず、航路変更の強要には値しないと主張した。
フランスの極右政党、国民戦線のマリーヌ・ルペン党首は、モスクの監視や子どもの兵役を含め、テロ攻撃に強硬な対応を求めている。
過激なフランス人の武装集団による襲撃の後、ルペン党首は1月16日、フランスは国内の敵と対面しており、ヨーロッパの自由な越境を認めた協定を「直ちに」停止することと、モスクや説教の監視、学校の制服、少年少女の兵役義務を要請した。
国民戦線は最近支持率が上昇している。
それは真実だった。働き過ぎると酒飲みになる可能性があると、そのような2つの過度なこと(飲酒と労働のこと)の健康リスクについて警告する研究者らは1月14日に発表した。40万人以上を対象としたこの研究の要約によると、週に48時間以上働く人は「危険な」量のアルコールを飲むようになる可能性が高いことがわかったと、研究者らは述べている。この論文は『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』で発表され、長時間労働でアルコール摂取量が多くなる確率が全体で11%増加したと報告している。週49時間から54時間働いている人は、「危険なアルコール利用」の習慣を生じさせるリスクが、週35時間から40時間働いている人々に比べて13%高かった。
10年以上前に行方がわからなくなったイギリス製の宇宙探査機が火星の表面で見つかったと、イギリスの宇宙庁が1月16日に発表した。
着陸機「ビーグル2」は、航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズ・リコネサンス・オービターが撮影した画像に、パラシュートの1つが付いたまま部分的に展開している様子が写っていた。科学者は、2003年12月26日に形跡なく消えたその機械と再びコンタクトを取ったり、そこからデータを取り出したりすることは不可能だと語った。「これらの画像は火星着陸に成功したビーグル2と一致している」と、イギリス宇宙庁のデイビッド・パーカー長官はロンドンで記者団に述べた。
スコットランドには固有の先史時代の海生爬虫類が存在した。いや、伝説上のネス湖の怪獣ネッシーの話をしているのではない。科学者たちは、スコットランドのスカイ島で海中を泳ぐイルカのような爬虫類の化石の発見を発表した。この爬虫類は1億7000万年ほど前に生息し、体長は約4.3メートルあった。「恐竜時代、スコットランドの海域ではモーターボードくらいの大きさの爬虫類がうろうろしていた」と、エジンバラ大学地球科学科のスティーブ・ブリュセット教授は述べた。「それらの化石はとても珍しく、今回初めてスコットランド特有の新種を発見した」と語った。
アメリカ人女性が双子を持つ率が過去最高となり、保健当局ではこの傾向を不妊治療の利用が増えたことと、これまでよりも高齢で子どもを持つようになった事実が原因だと考えている。
アメリカでの双子の出生率は2013年に1,000件の出産中33.7件だったと、アメリカ疾病対策センターは1月15日に報告書で発表した。この割合は、2012年よりも2%高く、国内最高記録を更新したと同センターは述べている。
「私は少し驚いている。2%はかなりの上昇だ」と、疾病対策センターの伝染病学者ジョイス・マーティン氏はロイター通信に語った。
科学的な研究からテレビドラマに至るまで。社会は男性を性的な情事を好むものとして描き、進化がそれを必要としているとされていた。
1月13日に発表された研究で、人類学者たちは、男性が不特定多数と性行為に及ぶことは進化の過程で脳に備わった人間の普遍的特質ではないことを示す証拠を提示した。そうではなく、交尾の戦略は、性別の比率などといった状況に応じて柔軟だという。つまり、女性が少ないときは、男性は長期にわたって関わる関係を好むということだと、研究をリードしたユタ大学のリアン・シャハト氏は語った。そして女性は、固定観念とは逆に、一夜限りの関係に興味があるだけという場合もあるという。
たくさんの研究で、第二言語の習得は脳の力を高めうると示されてきたが、新しい研究が、子ども時代の中期で学習を開始した人にもその効果が及ぶことを示唆している。研究者たちは20人の脳のスキャン画像を調査した。被験者は全員30歳前後で、イギリスに最低でも13カ月住んでいた人々だった。彼らは全員、10歳前後で第二言語の学習を開始している。画像の分析で、英語しか話さない25人と比較した。この調査では、10歳前後で英語の学習を開始した人々は、英語だけを話して成長した人々と比較して、脳の白質の構造に向上が見られた。
私の結婚式ではなかったのだが、自分のことのように緊張した。
親しい友人が京都市で結婚した。彼女は親切に私を招待してくれて、私はわくわくしつつ、緊張していた。それまでに日本の結婚式に出たことはなく、失礼なことを知らずにやってしまわないか心配した。
別の日本人の友人が助けに来てくれた。彼女は私にさまざまな迷信(「黒いタイツは履かないように」など)を教えてくれて、銀行で新札を用意するところから封筒に丁寧に自分の名前を書いて特別な入れ物に入れておくところまで、ご祝儀の用意の仕方を教えてくれた。
私が慣れていたものとはとても異なっていた。シンガポールでも、結婚式にご祝儀を用意するが、これに関するステップは最小限だ。新しそうなお札を用意するが、わざわざ確実に新札にすることはほとんどない。お金はポチ袋に似ている特別な封筒に入れる。封筒に封をしてから、裏に名前とお祝いのメッセージを書く。日本のご祝儀の準備よりも明らかに簡素なプロセスだ。
結婚式は異なる文化の窓だ。私は結婚式を通じて日本の文化についてもっと知る機会を得られたことをありがたく思った。これまでに出席した中で最も美しい結婚式の一つでもあった。その夫婦は自分たちらしい結婚式にするために大変な努力をしたのだった。
まず、神父も牧師もいなかった。そうではなくて、新郎新婦はゲスト全員に立会人になってもらいたかったために、カードに署名してくれるようゲストに呼び掛けた。
2人は特別な儀式も用意した。12本のバラが入った花瓶がチャペルの後ろに置かれ、夫婦は2人の結婚に望む異なることを教えてくれた12人のゲストの名前を交代で呼んだ。新郎は彼に愛の意味を教えてくれた自分の母親を最初に呼んだ。彼の母親がバラを花瓶から取り、祭壇への通路を歩いていく間、息子(新郎のこと)は感謝のスピーチをした。最後に母親は息子(新郎のこと)にバラを手渡した。この儀式の最後に、花婿はバラの花束を妻に贈り、彼女は1本を花婿のシャツのポケットに挿した。
このシンプルで素敵な儀式は象徴性に富み、心のこもったスピーチにかなりの涙が流れた。その後、新郎新婦が両親に感謝のスピーチをして、さらに多くの涙が流れた。
結婚式が終わる頃には、空は暗くなっていた。私は、寒空へ踏み出し、花嫁からの手書きの手紙をコートのポケットにしまい込んだ。その日は典型的な京都の冬の天候だったが、愛と感謝のこの特別な日に温かさを感じていた。
フロリダ州郡保安局のラグは、動物保護施設の方がぴったりだったかもしれない。
豪華な緑色のカーペットは、ピネラス郡保安局の紋章の模様を立派に示し、フロリダ州の名前と絵がプリントされている。
残念なことに、些細だが悲惨なスペルミスもあった。アメリカの貨幣や政府機関の多くの印章に見られる公式の標語“In God we trust”(われわれは神を信じる)ではなく、“In dog we trust”(われわれは犬を信じる)とプリントされていたのだ。
同局で働く人々が、ラグの上の小さなプリントに見えるタイプミスに気がつくまで数カ月かかった。今、彼らは、欠陥品の床を覆う物(ラグのこと)を良い目的のために売ろうとしている。
「ピネラス郡保安局は『不都合なものをラグの下に隠す』ことはしない」と、同局は声明で述べている。
「その『忌まわしい』ラグはどうするつもりかという問い合わせが増えていることから、保安局はこのラグを競売にかけて、地元の動物救護団体ケーナイン・エステーツ・インコーポレーテッドに全額を寄付することにした」と保安局は述べた。
同局は、新しいラグを発注しており、これには誤りがないことを願っている。