コペンハーゲンで単独の銃撃犯の手により2人が亡くなった後、同市の主要なシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)に2月15日、少数のグループの人々が恐れと抵抗の気持ちで集まった。
集まった人々は、犠牲者のうちの1人で、深夜過ぎにシナゴーグの外で殺害された37歳のデンマークの小さなユダヤ人コミュニティの一員のために祈り、花やキャンドルを置く人や、列席者名簿に署名する人もいた。
その銃撃は、同一の銃撃犯がイスラムについて討論と自由な演説が行なわれていた中央部のカフェを襲撃して55歳の男性が亡くなった数時間後に起こった。
2度目の銃撃のニュースと、犯人と思われる銃を持った男を警察が殺したという知らせでコペンハーゲンが朝を迎えたとき、人々は複雑な感情で反応した。
デンマークは、ナチスのホロコーストの時代にユダヤ人の大多数を守ることができたわずかな国々の1つであることを何十年間も誇りに思っていた。
この都市の人々の一部にとって、カフェとシナゴーグでの銃撃は、パリで1月に起こった襲撃のような暴力的な過激主義の惨劇と自分たちも無縁ではないことを思い起こさせるものだった。パリでは、ユダヤ教のおきてに従って調理された食品を売るスーパーマーケットにいた4人を含む17人が亡くなった。