ユダヤ人の女性が離婚したがらない夫との離婚を望んだ際、ラビ(ユダヤ教の指導者)であるメンデル・エプスタインがこれを実行するために適正価格で誘拐集団を招集した可能性があると、連邦検事は発表した。
正統派ラビの誘拐集団は男性を拷問にかけて離婚を承認させるために残虐な手段を用いた可能性があると、検事は主張している。
検事によると、エプスタインはおとり捜査のFBI捜査官に対し、この作戦には少なくとも5万ドル(590万円)かかると話したという。
起訴状によると、誘拐チームは、手術用のメス、ねじ回し、ロープを所持していたという。息子や他の正統派ラビ3人と共に昨年5月に起訴されたエプスタインは、おとり捜査官に対し、毎年、あるいは1年半に1度、同様の誘拐を企てたと、起訴状に書かれている。
誘拐未遂罪でのエプスタインの裁判は、ニュージャージー州の連邦裁判所で2月17日に始まった。
エプスタインに対する告訴は、ユダヤ人女性たちの一部が「ゲット(get)」として知られる儀礼的なユダヤ教の離婚証書を手に入れるためにどれだけの苦労を強いられているかを明らかにした。女性は再婚するか、あるいは他の男性とデートする場合ですら女性はこれを必要とすると、ユダヤ教の法律に書かれている。