ブラック・コメディ『バードマン』は2月22日、ハリウッド最大の夜に、オスカー賞の栄誉に輝き、作品賞、監督賞を含む4部門でアカデミー賞を受賞した。この映画は、ブロードウェイに返り咲くために闘う落ちぶれたスーパーヒーロー役の俳優についての風刺で、メキシコ人のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督にとっての大偉業だった。イニャリトゥ監督は、4つの金の小像(オスカーのこと)のうち3つを獲得した。『グラビティ』で昨年受賞したアルフォンソ・キュアロン監督に続き、監督賞を受賞した連続2番目のメキシコ人のイニャリトゥ監督は、受賞した賞を彼の自国の人々に捧げた。
しゃれた犯罪映画『グランド・ブダペスト・ホテル』も4部門でオスカーを受賞し、ジャズ・ドラムのドラマ『セッション(原題:Whiplash)』は、ベテラン俳優J・K・シモンズさんが獲得した助演男優賞を含む3部門で受賞した。主演男優賞は『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキング役を演じたイギリスのエディ・レッドメインさんに贈られた。ベテラン女優のジュリアン・ムーアさんは、『アリスのままで』の若年性アルツハイマー症に苦しむ教授役で主演女優賞を獲得した。
成長の物語『6才のボクが、大人になるまで。(原題:Boyhood)』は、作品賞で接戦だったが、おそらく最も落胆を味わい、ノミネート6部門中たったの1部門でしかオスカー賞をとれず、パトリシア・アークエットさんが助演女優賞を受賞したのみだった。