女性の地位向上を唱導する日本人活動家が今年の「世界の勇気ある女性賞」を受賞した10人の中に入ったと、アメリカ国務省が3月10日に発表した。小酒部さやかさんは、「マタニティ・ハラスメント」、つまり妊娠した働く女性に対する不当な扱いに対抗する戦いで受賞した。
アメリカはこの賞を2007年に創設した。今年の受賞者はほかに、ミャンマーのジェンダー平等ネットワークのディレクターのメイ・サベ・ヒューさんや、バングラディシュのジャーナリスト、ナディア・シャーミーンさんなどがいる。
小酒部さんは、妊娠後に仕事を辞めるように圧力をかけられ、ストレスで2度流産を経験した。職場で嫌がらせを受ける妊娠した女性や若い女性の代表として声を上げるために、支援団体のマタハラネットを設立した。彼女たちの苦痛が「マタニティ・ハラスメント」の略の「マタハラ」という新語を生んだ。