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2015年4月3日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Sorry I'm late! (p. 9)

遅くなってごめん!

異なる文化では時間の測り方も異なる。私は、日本人の時間感覚との初めての出会いを今でも覚えている。アメリカ人の友人と私は、近くの都市に観光に行くことにした。まだ日本に来て数ヵ月にしかなっていなかった。

偶然、私たちは主な名所をすべて含んだ安いバスツアーを見つけた。そのツアーで外国人旅行客は私たちだけだった。他の人たちはみんな日本人だった。

最初に止まった場所は地元の寺院だった。「ここでは15分あります」とバスの運転手が説明し、「午前10時にバスに戻ってください」と言った。友人と私は、寺院をうろうろして、要求された通りの時間に戻った。

私たちが驚いたことに、日本人の旅行客はすでにバスに乗っていて、席に着き、窓から私たちをじっと見て、じりじりしながら待っていた。私は時計を見た。10時を3分過ぎていた。「おかしい!」と私は思った。「運転手は午前10時と言った。ほら来たじゃないか。何が問題なんだ?」

次の目的地を訪れに向かった―地元の美術館だ。「ここでは20分です」と運転手は言った。「10時45分に戻ってきてください」。友人と私は、今度は遅れないぞと決心していた。数分ごとに時計をチェックしていた。美術館を急いで回ったが、時間のプレッシャーのせいで楽しむことができなかった。10時45分きっかりにバスに戻った。時間通りだ!

しかし、前回と同じように、全員がすでにバスに乗っていて、席に着き、窓の外をじっと見て、じりじりと待っていた。「フェアじゃないぞ!」と私は友人に言った。「10時45分きっかりだ。どうしてそれでも遅いんだ?」

何かがおかしかった! 残りのツアー中、私たちは注意深くほかの旅行客を観察した。ゆっくりと、日本の時間システムが分かってきた。運転手が「10時45分に戻ってきてください」と言ったときは、これは暗号だった。実際には「5分早く10時40分に戻ってきてください」という意味だったのだ。日本で時間を守ることは、アメリカとカナダの大ざっぱなやり方よりもずっと厳格だ!

この話題についての素晴らしい本は『時間の地理学』だ。著者のロバード・ルバインさんは31ヵ国の文化横断的な調査を行なった。各国の時間を比較するために、3つの実験を実施した。

まず、彼は地元の人々の平均的な歩く速度を計算した。次に、地元の郵便局で切手を買うのにかかる時間を測った。3番目に、公共の時計がどれくらい正確かを確かめた。

最後に、これらの要素(歩く速度+郵便局の速度+時計の正確さ)を足し合わせて、各国の最終的なスコアを出した。その結果は? 最も生活のペースが早いのは、スイス、ドイツ、日本だった。最も生活のペースがゆったりしているのは、メキシコ、インドネシア、ブラジルだった。

日本のようなペースの速い国に住むことはエキサイティングだ。しかし、その国の人々が常に時計を見ることのないゆっくりした暮らしに憧れるときがある!

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