菅義偉内閣官房長官と沖縄県の翁長雄志知事は那覇で4月5日に、異論の多いアメリカの空軍基地の移設計画をめぐる相違を埋めることができず、中央政府と同県との対立が沖縄県を混乱させ続けることとなった。
安倍晋三首相の右腕である菅官房長官と翁長知事との会談は、翁長知事が、名護市の沿岸地域に基地の移設施設を建設する計画を阻止するという公約で11月に当選して以来初めてだった。基地は現在、宜野湾市に置かれている。
会談で菅官房長官は、アメリカと日本の防衛上の同盟や既存の基地が引き起こしている事故のリスクを軽減する必要性を含め、複数の要素を考えると移設計画が「唯一の解決策」である中央政府の立場を繰り返した。
しかし翁長知事は、辺野古に新基地を建てることはできないと確信していると述べ、自分の立場を守った。「沖縄県民に多大なる苦痛をもたらせていながら、普天間が世界で最も危険な基地であり、そのリスクをなくす必要があるので、私たち沖縄県民が(基地の負担を)引き受けるべきだとあなたはおっしゃっている。そうおっしゃることこそが、日本の政治の墜落を示している」。
フランスは4月13日に可決した新しい法律の下、極端にやせているファッションモデルを禁止し、やせ過ぎのモデルを雇用したモデル事務所は罰金や禁固刑の可能性にさらされる。
フランスのこの動きは、2013年のイスラエルでの類似の禁止の後に続くものだ。フランスの2大モデル事務所、エリートとIMGは、この動きについてどちらもコメントを拒否している。
この法案はフランソワ・オランド政権による拒食症対策の活動の一環だ。
「BMIが保健機関の提示している水準を下回るあらゆる人は、モデルの活動が禁止される」と、新しい法案には書かれている。
フランスでおよそ3〜4万人の人々が拒食症に苦しんでおり、そのほとんどが10代の若者だと保健の専門家らは推定している。2010年に、拒食症だったフランスの元ファッションモデルで28歳のイザベル・カロさんが、その病(拒食症のこと)の認識を高める目的の写真でのキャンペーンのためにポーズをとった後に亡くなっている。
共同通信の新しい調査によると、東京都と同じ行政の構造と地位を大阪市に与えるという大阪の橋下徹市長の計画に対し、賛成よりも反対する人のほうが多かったという。
4月4日と5日に実施された電話調査では、回答した大阪の住民の47.5%が大阪市を2017年4月に5つの区に再編するという橋下市長の計画に反対すると述べた。約36.7%はその改革計画を支持すると述べた。
大阪市は5月17日にその計画についての住民投票を行なう。
3月中旬の調査結果はかなり拮抗していた。43.1%がその計画に賛成、41.2%が反対だった。
維新の党が4月4日に、ある衆議院議員を、先月の予算についての国会の投票に正当な理由もなく欠席したという理由で、党から除名することを決定した後で、その調査は行なわれた。
中央政府は、原発事故から出た汚染土壌の貯蔵施設を政府が建てようと計画している福島県の土地の地権者約2,400人の半数を特定できていないと、関係筋が伝えた。
政府は、放射能汚染のために居住不可能と指定された大熊町と双葉町の約16平方キロメートルの土地に施設を建てる意向だ。
しかし、約1,200人の地権者が未だ不明のままで、主要な施設の建設はさらに遅れることが予想される。
野党の維新の党は4月4日、投票の前夜に会食をしていたにもかかわらず、国家予算についての投票を欠席した衆議院議員を除名することを決定したと、党の重役が述べた。
上西小百合氏(31)は、3月12日に嘔吐と下痢で東京の病院に行っていたと述べた。予算についての投票は翌日だった。
しかし、体調が良くなり、3月12日にほかの議員と会食をしたと上西氏は語った。
維新の党の松野頼久幹事長は、上西氏が「我が党の名誉を汚した」と述べた。
山口県の女性が4月4日、25メートルプールで1,500メートルを泳ぎ切った世界で初めての100歳の人になった。
日本マスターズ水泳協会によると、長岡三重子さん(100)は愛媛県松山市で競泳し、1時間15分54秒という世界記録でその競技を終えたという。
競技中ずっと背泳ぎで泳いだ長岡さんは、80歳で水泳を始め、今では水泳で25の世界記録を持っている。
ニューヨークヤンキースの右投手、田中将大選手は開幕戦の先発として4回を5安打5失点(自責点4)となり、本拠地でトロントブルージェイズに6-1での黒星を喫した。
26歳の田中選手は(大リーグで)開幕投手を務めた日本人投手の4人目で、世界シリーズで27タイトルを勝ち取った名高いヤンキースでは初めての日本人投手だ。
「もちろん、がっかりしています。私の投球を頼りにしてくれている人がたくさんいたのに、彼らの期待に答えることができませんでした」と田中選手は語った。
イエメンで2番目に大きい都市のアデンで4月6日に戦闘が激化し、通りに遺体が横たわったままになっている。シーア派の反抗勢力とその同盟組織が、イエメン大統領の支持者の主要拠点を占領しようとこれまでで最大の軍事行動を遂行した。
南部のアラビア海の港町でのその激しい戦闘は、アブドラボ・マンスール・ハディ大統領を支持するサウジアラビア主導の連携軍を陸路で上陸させる可能性に疑問を投げかけ、3月25日に脱国したハディ氏が帰国できるように飛び領土を作る可能性に疑問を投げかけた。
『ローリング・ストーン』誌は4月5日、バージニア大学であったとされる集団レイプ事件の記事を公式に撤回し、謝罪した。独立した調査は、この記事は今後のレイプの告発に疑問をもたらすかもしれないとしている。
同誌は、コロンビア大学ジャーナリズム大学院からその記事につながった編集行程についての報告を受けた後で、この行動をとった。この報告では、その記事を「回避できたジャーナリズムの失敗」と呼んでいる。
警察の捜査では、集団レイプの証拠は見つかっていない。
トルコは4月6日、失敗した人質救出作戦で前の週に亡くなった検察官に武装兵が銃を向けている様子を示した写真をめぐり、数時間にわたってソーシャル・ネットワーキング・サイトのツイッターとユーチューブへのアクセスを遮断した。トルコは、この画像をめぐり、場合によってはグーグルも禁止すると発表した。
トルコの検察はインターネットのプロバイダーにそれらのサイトを遮断するよう命じたと、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の広報官は述べた。メフメト・セリム・キラズさんは3月31日に、彼を人質にとっていたマルクス主義者らと警察との間での銃撃戦で死亡した。
4月4日に数千人の人々が、70年近く前に初の原子爆弾が爆発させられたニューメキシコ州の土地に集まった。
ホワイトサンズ・ミサイル実験場のトリニティ・サイトで今年行なわれる2回のツアーのうちの1つに5,500人以上が参加したと、関係者が述べた。
訪問者はアメリカ全国からやってきた。人々は、文字通り歴史のターニングポイントとなった場所を見て絶えず夢中になっていると、ホワイトサンズ実験場の広報担当者、エリン・ドランス氏は話した。
「それ(原子爆弾のこと)は第二次世界大戦の早期終結をもたらし、原子力の時代の到来を告げた」とドランス氏は述べた。
芸術の愛好家たちは、オーストラリア国立ギャラリーの新展示での全裸ツアーのために(衣類を)脱いだ。その展示のコンセプトは、芸術家と鑑賞者との間にある物質的な障壁をなくすためにデザインされた。
最初の成人だけのツアーでは、衣類が脱ぎ捨てられ、約50人が4月1日の夜の開館時間外に「ジェームズ・タレル作:回顧展:米国人の光と風景に対する愛を探る」を鑑賞した。
そのキャンベラのギャラリー(オーストラリア国立ギャラリーのこと)での早朝の公開も売り切れとなり、こちらにはさまざまな年齢層の男性と女性が参加した。ツアーは4月2日の朝に開催された。
メルボルンを拠点とする現代作家のスチュアート・リングホルトさんがこのセクシーなイベントを主導し、解放感のある経験だったと述べた。
チケットは完売となり、ツアーは単なるアートに関するものも、ミニマリズム的な体験も越えていたとスチュアートさんは述べた。
「ほとんどの人々にとって新しいコンセプトだった。自分の身体について私たちが持っている恐れと恥ずかしさを検証することもできた」と彼は語った。
「参加者たちは最初は少し緊張していたが、いざ服を脱いでみると笑顔になって笑っていた」。
東京で言語を教えていたとき、「ビジネス英語」のコースを希望する生徒の数に驚いた。
彼らは概して、勤務先の会社に海外へ派遣されているか、海外からビジネスパーソンを受け入れなければならない日本人だった。
彼らがビジネス英語は別箇の方言だと信じることは許せた。結局、私の学校ではそのようなコースを広告していたし、日本には選ぶことのできるビジネス英語の教科書がいくらでもあった。
それでも、金融や技術などに特別な語彙があるかもしれないが、言語の基本的な要素は、役員室にいようがバーにいようが同じだと、私は生徒たちを安心させた。
しかし、後に新聞のビジネス担当記者として、ビジネスパーソンは異なる言語を話すという考えにより共感を持つようになった。英語学の学士として、私は常にCEOたちが基本的な文法をめちゃくちゃにする気軽さにぞっとさせられた。
名詞(action[行動]、transition[移行]、dialogue[対話]のような)は、CEOの発言では動詞になることが多かった。彼らは、“we are taking action”(われわれは行動を起こしている)やもしくは簡単に“we are doing”(私たちはやっている)ではなくて“we are actioning”と言い、“we are changing”(私たちは変わりつつある)ではなく“we are transitioning”、“we spoke about”(私たちは話した)ではなく“we dialogued”と言うものだった。
そして、ビジネスリーダーが現実をより快いものに見せるために使うえん曲表現もある。“downsizing”(縮小)— もっと最近では“right-sizing”(規模の適正化)— とは、人々が解雇されることを意味する。“Outsourcing”(外注)は、コストの安い海外へ仕事が移転されることを意味している。
"going forward"(将来的には)は、楽観的に聞こえる別のフレーズで、本当は「これまでに私たちがしてきたすべてのミスについては忘れる」ということを意味しているマネージャーたちに多く好まれる。
それから、職場で意見の不一致があったときに私のマネージャーの一人に最近使われたようなもののように、単に意味をなさない表現もある。「これはオフラインにしよう(棚上げしよう)」と彼は告げて、不愉快な話し合いは終わらせなければならないということを意味した。
純粋主義者は細部にこだわり過ぎるべきではなく、言語は動的なものであり、言語をとりまく世界とともに進化するものであると理解すべきである。オックスフォード英語辞典には毎年何十もの言葉が追加され、最近追加されたものには"selfie"(自分撮り)、"twerk"(腰を激しく振って踊る)(マイリー・サイラスの挑発的なダンスの動きに由来)などがある。
どれだけバカに見えようとも、これらの言葉には少なくとも以前には存在していなかったなにかに表現を与えている。他方、ビジネス英語の多くは、何も新しいことを伝えておらず、偉ぶって聞こえたり、もっと悪い場合には、厳しい現実をごまかそうとする。
勉強を始めたばかりの人々はみな、英語を学びたいのがビジネスのためだろうと、楽しみのためだろうと、意志の疎通をするよりも混乱をさせるのに役立つ用語のようなものは避けるのが賢明だろう。