オリンピック銀メダリストの浅田真央選手は5月18日、競技フィギュアスケートに復帰すると述べた。理由は、簡潔に言えば、それを「恋しく思った」からだという。
「休養を取ることを発表してから1年間離れていました」と、浅田選手は200人以上のジャーナリストが参加した記者会見で語った。「でも、時間が経つにつれて、競技を恋しく思っていることと、また競技の達成感を味わいたいと思っていることに気づきました」。
「それだけが理由ではありませんが、今のところ、競技に戻れるように毎日練習しています」。
24歳の浅田選手は、ソチオリンピックを6位入賞で終えてから1カ月後の昨年3月に、世界選手権で3度目の優勝を勝ち取った後で、セミリタイアに入っていた。
浅田選手は(復帰後)初の競技出場がいつになるかわからないが、2018年の平昌オリンピックは今の段階では考えていないとはっきりと述べた。日本スケート連盟は、浅田選手が2015年から2016年のグランプリシリーズのシーズンに出場するのに十分なコンディションが整うかどうか、経過の観察を続ける。
「24歳なのでフィギュアスケートではベテランに入ってきています。大人の滑りができればいいなと思っています」と浅田選手は語った。
アメリカのバラク・オバマ大統領は5月18日、ツイッターに自身のアカウントで初めての投稿をし、わずか5時間で100万人のフォロワーを集めた。「やあ、ツイッター! バラクです。本当です。就任して6年、やっと自分のアカウントを持たせてくれました」と自身のアカウント@POTUSでツイートした。
ツイッターのスポークスマンは、オバマ大統領が記録を作ったかどうかすぐには確認できなかった。ギネス世界記録によると、100万人のフォロワーを集めるペースで最も速かったのは、俳優のロバート・ダウニー・Jr.で、2014年4月に23時間22分の記録を作っている。
オバマ大統領と彼のアドバイザーたちが2008年の大統領選挙の選挙運動でソーシャルメディアを利用した先駆けとなり、ホワイトハウスでもツイッターを活用した。
オバマ大統領がツイートしたのは初めてではない。@WhiteHouseのアカウントからときどきツイートしており、以前の選挙運動チームによって運営されているアカウント@BarakObamaも使っている。
アメリカのラテン系住民のうち、英語を流ちょうに話す人の割合が増え、家庭でスペイン語を話す人の割合は減少していると、調査員らが5月12日に発表した。
ワシントンを本拠とするピュー・リサーチ・センターの報告書では、家庭で英語だけを話しているか、もしくは、英語をとても上手に話すラテン系住民の割合は2013年に68%で、2000年の59%から増加した。家庭でスペイン語を話すラテン系住民の割合は、同じ期間で78%から73%に減少した。
アメリカのラテン系住民の人口は2000年から2013年の間に53%増加して5400万人となり、移民によるものではなく、主にアメリカで生まれたラテン系住民の伸びによる増加だ。アメリカで生まれたラテン系住民の約半数がスペイン語を話し、その子どもたちの約半数がその言語(スペイン語のこと)を維持すると、ピュー・リサーチ・センターで、ラテン系住民調査を担当するディレクターのマーク・ヒューゴ・ロペスさんは述べた。
約3万5千人の人々が重要なアメリカ軍基地の沖縄県内移設に反対するため、5月17日に那覇市の野球場に集まった。
主催者は、約10万人が宜野湾市にあるアメリカ海兵隊の普天間飛行場にMV-22オスプレイを配備することに反対した2012年9月以来、参加者が最も多かったと述べた。
「私は全力を尽くします。(名護市の)辺野古地域に新しい軍用基地を建てることは許しません」と沖縄県の翁長雄志知事は声援を送る群衆に語った。
5月17日にハワイでアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイが墜落して死者を出し、このティルトローター機(オスプレイのこと)の安全性について、沖縄県の人々の不安にさらに拍車をかけた。24機がアメリカ空軍の普天間基地に配備されている。海兵隊員1人が死亡し、21人がハワイの病院に搬送された。
「頭の上を飛んでいるオスプレイが住宅地にいつ落ちるかわからないという恐怖感を新たにしました」とアメリカ軍基地付近の宜野湾市の住民の大城ちえ子さん(61)は話した。
川崎市の中心部にある簡易宿泊所2棟に住む多くの高齢者は、5月17日に火災がこの木造の建物(簡易宿泊所のこと)を燃やした後、住まいを失った。この火災では5人が死亡したほか、19人が負傷した。
この簡易宿泊所は、生活保護で暮らす多くの住民の住まいとなっていた。
家族と疎遠になっている住民もおり、ほとんどが60歳以上だ。「これからどうしたらいいかわからない」と住民の1人は語った。
この簡易宿泊所は1960年代初めに日雇い労働者の住まいとして建てられたが、近年では生活保護を受給している人々の入居が増えていた。
歴史をめぐる意見の相違のせいで、ニューヨークで開かれている核拡散防止条約再検討会議は成果をまとめた文書を出すことができないかもしれない。
初期段階の草案には、首脳たちが広島と長崎―いずれも第二次世界大戦中に原子爆弾によって壊滅された―を訪問するようにという日本政府による招待が言及されていた。
しかし、最新の草案はその言及を削除した。中国が、初期の草案は日本を「加害者」よりも「被害者」として見ており、歴史の「一面的な解釈」をしていると述べて反論した。
イエメンのシーア派の反対勢力を標的にしたサウジ主導の空爆が5月18日に再開した。5日間の停戦期限が切れた後、この貧しい国中で激しい衝突が起こっている。
停戦期限は繰り返し違反されており、カフーシとして知られている反対勢力側も、サウジアラビアが支援している、イエメンの亡命中のアブド・ラッボ・マンスール・ハディ大統領に忠誠する軍側も、戦闘の継続について責任をなすりつけ合っている。
イエメンの保健施設は、3月19日以降、1,820人が死亡し、7,330人が負傷したと報告していると、国連の広報担当官が発表した。
ボストンマラソンの爆破犯人、ジョハル・ツァルナエフ被告は5月15日、ゴール付近にいた群衆の3人が死亡し、264人が負傷した2013年の攻撃の実行を手助けした罪で、陪審員から死刑を言い渡された。
15時間の審議の後で、連邦地裁はツァルナエフ被告(21)に対し、薬物注射による死刑を選択した。もうひとつの選択肢は、釈放の可能性のない終身刑だけだった。
弁護団はこの評決を控訴すると見られ、判決まで何年もかかる可能性がある。
ルクセンブルグの首相は5月15日、パートナーと結婚した。ローマ・カトリックのこの小さな国(ルクセンブルクのこと)が同性婚を法律で認めてから1年になる。
グザビエ・ベッテル首相は、アイスランドの首相が同性で結婚した世界初の首相になってから5年後に同性で結婚した。
「誰もが私と同じくらい幸せになることを願っている。ルクセンブルクの方々と、みなさんに感謝します。私はどんな区別もしません。ありがとうございます」と、ベッテル首相は首都の市庁舎の外に集まった支持者たちに語った。
アジア系アメリカ人団体の連盟は5月15日、ハーバード大学に対し、人種別の定数を用いて、スコアの高いアジア系以外の生徒の入学を認めているとして、連邦機関へ提訴した。
中国、インド、韓国、パキスタンの60以上の団体から成るこの連盟は、ハーバード大学などのアイビー・リーグ校は人種別の定数をやめるべきだと述べている。
「われわれは人種にかかわりなく平等な扱いを求めている」と、チュンヤン・リー教授は述べた。リー教授は、大学は差別是正政策に人種ではなく収入を用いるべきだと話している。
化学の元教授が、合成ドラッグを国内で販売するために密造していた一味として中国の警察に特定されたと、5月19日にメディアが報じた。
名字を「ルー」というこの50歳の元学者は、メタンフェタミンに似たドラッグの「メトカチノンを製造するレシピの一式」を持っていて、それを売人に提供したと、チャイナ・ビジネス・ニュース(CBN)が報じた。
ルー容疑者は、名字をチェンというドラッグ製造者と2013年に手を組むまでは、北部にある陝西省の省都・西安の「大学で化学の教授として勤務していた」とCBNは警察が述べたものとして引用した。
ルー容疑者が拘束されていたかどうかはわからないが、彼の疑われている行動は、アメリカでヒットしたテレビ番組「ブレイキング・バッド」でメタンフェタミンの一種「クリスタル・メス」を売った架空の元教授、ウォルター・ホワイトの行動と同じだ。
警察は、昨年5月に陜西省の製造施設で128キロのメトカチノンを、そのドラッグの原料2000キロとともに発見した後、チェン容疑者とほか6人の身柄を拘束したと、その報道は付け加えた。
中国の国営メディアは最近、政府の発表を引用し、国内に1400万人の薬物使用者がいると報じた。
1904年6月16日はたぶん、イギリス文学で最も有名な日で、その最も有名な朝食で始まる(その朝食についてさらに詳しくはもう少し後で書いている)。
その日は、ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』の物語が起こった日だ。ダブリンでは毎年この日を祝ってブルームの日の文学祭が開かれる。ブルームの日はその小説の中心人物レオポルド・ブルームにちなんで名付けられた。
ジェームズ・ジョイスは、アイルランドで最も偉大な著作家と思われているが、興味深いことに、アイルランドのノーベル文学賞受賞者4名には入っていない。しかし、東京のダブリナーズ・チェーンを含め、世界中のアイリッシュパブの名前がジョイスと彼の作品にちなんで名付けられている。そして恐らくジョイスは、このような人気の方が、ノーベル賞をとるよりもうれしいだろう。彼の作品はあまりにも難しくて、ほとんど誰も読む忍耐力がないくらいだから。それでも、ウィリアム・フォークナーから村上春樹に至るまであらゆる人の著作にジョイスの痕跡があり、彼は20世紀で最も影響力のある著作家の1人だと考えられている。
ジョイスがノーベル賞を取らなかった理由の一つは、『ユリシーズ』の性的な内容がものすごいスキャンダルを起こしたという事実かもしれない。その本はアメリカで禁止になり、アメリカの郵便局はこの本を焼却処分した。英文学の伊東栄志郎岩手大学教授は、検閲による問題で、『ユリシーズ』は、アメリカやアイルランドの多くの人々が英語で読む機会を得る前の1930年代に、日本語に3回翻訳されることになったと指摘している。
日本は1904年にロシアと戦っていた戦争の中で『ユリシーズ』に取り上げられている。登場人物の1人がこう言う。「ロシア人は、日本人にとっては8時ちょうどの朝飯でしかないさ」。
これは、難しくない挑戦である何かを意味する表現の変形だ。「管理側は労働者を朝飯に食べようとしている(簡単に打ち負かそうとしている)」と言えば、それは労働争議について1つしか結果を予想していないという意味になる。
しかし、レオポルド・ブルームは1904年6月16日の朝食に何を食べ、ダブリンを訪れた人々はブルームの日に何を期待できるだろうか?
その小説では、ブルーム氏は朝食に臓物―腎臓、肝臓、心臓などの内蔵―を夢見ていたが、肉屋から豚の腎臓だけを持って戻ってきて、「かすかな尿の香りのいい風味」を気に入ったと書いている。気持ち悪い、ですよね?
たぶん、イカとカニみそと梅干しという旅館の朝食をとる人々にとってはこれは問題でないかもしれないが、多くの人はブルームの日の朝食はちょっとキツイだろう。
ホテルではたいてい、ブルームの日の腎臓をヒツジか鳥の肝臓と一緒に出している―もちろん、ブラック・プディング(ソーセージの一種)も出てくる。ブラック・プディングはデザートではなく、玉ねぎ、オートミール、大量の豚の血で作った分厚いソーセージだ。さあ、召し上がれ。楽しいブルームの日を!