アイルランドは5月23日、国民投票で同性婚を62%という圧倒的な「賛成」の票で認めた世界初の国となり、かつては全権をにぎっていたアイルランドカトリック教会をさらに弱らせた。
ダブリン城の敷地内に詰めかけた支持者たちは、国民投票の結果が発表されると、お祭りのような雰囲気のなかで抱き合い、キスをし、(同性愛の象徴である)虹色の旗を振り、この首都にある同性愛者が集まるバーでのパーティは夜中まで続いた。投票率は60%だった―最近行なわれたほかの国民投票よりもずっと高かった。
「今日、アイルランドは歴史的快挙を成し遂げた―同性婚に賛成の票を投じた世界で初めての国になった」と、エンダ・ケニー首相は報道陣に述べた。「今日の投票で、我々は自分たちがどのような国民であるかを明らかにした:寛容で、心優しく、勇敢で、喜びに満ちた国民だということを」。
「多様性の受け入れに賛成、寛容さに賛成、愛に賛成、同性婚に賛成だ」とケニー首相は語った。
有名人や政治的指導者たちが祝福のツイートをし、アイルランド人の子孫であるアメリカのジョー・バイデン副大統領は「アイルランドが平等を支持したことを歓迎している。#愛は勝つ」と書いた。
この国民投票は有権者に対し、「結婚は法に基づいて、性別の区別なく、2人の個人による契約が許されるものとする」という記述に賛成するかしないかを問うていた。