自分たちの子どもが聞いてる音楽はばかげていると言う親たちには、一理あるかもしれない。平均的なヒット曲の歌詞は、小学校3年生の読解レベルだということが、新しい研究で明らかになった。
その調査は、2005年以降アメリカのヒットチャートで上位に入った225曲から歌詞を抽出し、読解の難易度を測定する標準検査を用いた。チケット販売のシートスマートが実施したこの研究では、平均的な読解レベルは3年生―アメリカの教育制度では8歳程度―であることがわかった。
カントリー・ミュージックがもっともレベルが高く、平均3.3年生の読解レベルだった。一方、R&Bとヒップホップが最低で2.6年生だった。カントリー・ミュージックがより高いレベルになったのは、一つには、続けざまに入る「Yeah」や「Oh」などの間投詞がより少なかったためだと、報告書を書いたアンドリュー・パウウェル=モース氏は記している。最も高い小学校5.8年生レベルになったのは、カントリーシンガー、ブレイク・シェルトンの「オール・アバウト・トゥナイト」だった。2番目に高かった曲は、オルタナティブ・ロックバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ダニー・カリフォルニア」だった。
一方、 小学校1年生レベルを下回った曲は、カナダのヘビーメタルバンド、スリー・デイズ・グレイスの「ザ・グッド・ライフ」だけだった。