カンボジアは、アフリカから輸入されたネズミのエリート部隊を、かつて戦争で荒廃した王国(カンボジアのこと)にある地雷や不発兵器を嗅ぎつけるように訓練していると、当局が6月19日に発表した。
体重約1.2キロに及ぶものもいる15匹のネズミのチームは、地雷を嗅ぎつけるようにネズミを訓練しているベルギーの非政府組織の助けを得て、4月にタンザニアから輸入されたと、カンボジア地雷対策センターのヘン・ラタナ長官は語った。
「ネズミがテストに合格したら、彼らを活用する。…もし適格でなければ、プログラムを終了する」とラタナ長官は述べた。
ネズミたちは現在、カンボジアの名高いアンコール寺院がある北西部のシエム・リープ地域で専門家による訓練を受けている。
しかし、このげっ歯類(ネズミのこと)のうちの1匹は、気候の変化が原因で、すでに死んでしまったと、ラタナ長官は語った。
30年近くにおよぶ内戦が1960年代からカンボジアで続き、貧困にあえぐこの国は、世界で最も激しい爆撃を受け、地雷がたくさん埋められた国の1つとなった。カンボジア政府の統計によると、残留した地雷により2014年には154人、その前年には111人が死亡または負傷しているという。