ユーロ圏の首脳たちは7月13日、負債に苦しむギリシャがユーロを離脱するのを防ぐために救済することで合意した。
17時間にもわたる厳しい議論の後、ギリシャのアレクシス・チプラス首相は、不信感を抱いた対話相手たちから設定された条件を受け入れた。
「ユーロ圏首脳会議は全会一致で合意に達した」と、ドナルド・トゥスク常任議長は述べた。「皆、ギリシャの真剣な改革と金融支援のためにESMプログラム(ユーロ圏の救済ファンド、欧州安定メカニズムのこと)を実施する用意がある」と語った。
この土壇場の取引は、資金難に喘ぐギリシャの銀行からついに現金が枯渇しようとしていて、ギリシャのユーロ圏からの離脱を引き起こすのではないかという不安のなか、ギリシャの経済を破綻させないようにすることを目的としている。「グレグジット(ギリシャのユーロからの離脱。GreekとExitを合わせた造語)は回避された」と欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長は会合の後で語った。
アナリストたちは、この条件はギリシャの有権者が1週間前の国民投票にてチプラス首相の提案により拒否したものよりも厳しいと言っているが、疲れた様子のチプラス首相は、この取引はギリシャにとってよかったと主張した。「私たちは最後まで正しい闘いをした」とチプラス首相は述べた。この取引は、チプラス首相が言うには、ギリシャの重い債務負担を緩和し、機能不全に陥った銀行システムを復活させるのを助けるものも含まれているという。