中国当局はバイアグラなどの勃起不全治療薬を作るのに使われる化学物質が混入された酒を数千本押収したと、職員らが述べた。
柳州市の製造業者2社が、同社の「白酒」製品に、「バイアグラ」と「シアリス」というブランド名でのほうがよく知られている化学物質のシルデナフィルやタダラフィルを含む物質を添加していたことが判明したと、地元の食品薬品管理局が発表した。
「白酒」はもろこしや麦から蒸留され、独特の風味を持つアルコール度数の高い中国の伝統的な酒だ。
同製造業者は同社の製品を「カンフーアルコール」「生命に栄養を与える酒」と呼び、南部の広西省でほかのレーベルと一緒に販売していたと、8月1日に発表され、5300本以上を押収し、添加物1200キログラム近くを押収したと付け加えた。
中国では媚薬とされる医療目的の飲み物を醸造する長い歴史があり、伝統的に動物のペニスで作られてきた。シルデナフィルなどのような化学物質は、中国の法律で食品や飲料に使われることは禁止されているが、以前にも不法に添加されたことが報告されて、大ニュースになった。中部の湖北省の醸造所オーナーが昨年、自身の製品にシルデナフィルを添加したとして拘束されたと、その報告には書かれている。