アメリカの大統領選挙で共和党の首位を走るドナルド・トランプ氏は8月9日、怒りが広がっているフォックスニュースの女性ジャーナリストへの下品な(言葉による)攻撃について、自分が誤解されていると主張し、謝罪を拒否した。
この無作法な大富豪(トランプ氏のこと)は、8月6日のクリーブランドでの大統領選挙に向けた共和党の討論で司会者の1人だったメーギン・ケリー氏が自分に厳しい質問をしたのは月経中だったからだというような発言をした後、物議の中心に立つこととなった。「おわかりでしょう、彼女の目から血が出ていた。どこであれ、血が出ていた」と、トランプ氏は8月7日にCNNに告げた。
しかし、8月9日、トランプ氏は、自分がケリー氏の月経のことについて話していると結論づけたのは「趣味の悪い」人たちか「異常者」だけだろうと言った。彼の仲間の候補者や保守派の識者の多くがトランプ氏の発言について同じ結論に達しているのはなぜかと問われると、トランプ氏はこう答えた:「彼らは政治的に正しくありたいのだ。点が欲しい。私は世論調査でリードしているから」
討論の前に、共和党の全国世論調査で、トランプ氏はジェブ・ブッシュ氏の13%に対して、24%でリードしていた。メキシコからの移民についてと、共和党のライバル候補たちの知性についてのトランプ氏の軽蔑的な発言をめぐるこれまでの論争は、今のところ、世論調査での彼の上昇に拍車をかけている。