アメリカの大統領選挙で共和党の首位を走るドナルド・トランプ氏は8月9日、怒りが広がっているフォックスニュースの女性ジャーナリストへの下品な(言葉による)攻撃について、自分が誤解されていると主張し、謝罪を拒否した。
この無作法な大富豪(トランプ氏のこと)は、8月6日のクリーブランドでの大統領選挙に向けた共和党の討論で司会者の1人だったメーギン・ケリー氏が自分に厳しい質問をしたのは月経中だったからだというような発言をした後、物議の中心に立つこととなった。「おわかりでしょう、彼女の目から血が出ていた。どこであれ、血が出ていた」と、トランプ氏は8月7日にCNNに告げた。
しかし、8月9日、トランプ氏は、自分がケリー氏の月経のことについて話していると結論づけたのは「趣味の悪い」人たちか「異常者」だけだろうと言った。彼の仲間の候補者や保守派の識者の多くがトランプ氏の発言について同じ結論に達しているのはなぜかと問われると、トランプ氏はこう答えた:「彼らは政治的に正しくありたいのだ。点が欲しい。私は世論調査でリードしているから」
討論の前に、共和党の全国世論調査で、トランプ氏はジェブ・ブッシュ氏の13%に対して、24%でリードしていた。メキシコからの移民についてと、共和党のライバル候補たちの知性についてのトランプ氏の軽蔑的な発言をめぐるこれまでの論争は、今のところ、世論調査での彼の上昇に拍車をかけている。
日本の人気アニメ番組「ドラえもん」は8月17日にイギリスで放送されることとなり、イギリスはこのアニメシリーズを放送する国や地域の38番目となったと、テレビ朝日が8月11日に発表した。
「ドラえもん」は、藤子・F・不二雄さんの漫画を基にしたもので、子どもに人気のケーブル及び衛星放送のチャンネル「ブーメラン」で、学校に通う子どもたちの間で最も視聴率が期待できる時間帯である平日午前7時30分から8時に、英語で放送されると、その日本の放送局(テレビ朝日のこと)は述べた。
小学生の男の子のび太を助けるために22世紀から現代へやってきた猫型ロボットのドラえもんは、1969年に漫画に初登場し、アニメシリーズだけでなく映画やテレビゲームにもなっている。
ブーメランは同社のウェブサイトで、のび太を「できる限りの助けを必要とする怠け者で運動神経の悪い、ひどい生徒である10歳のノビー」と表現している。
ボストンレッドソックスの抑え投手上原浩治選手は右手首の骨折で今シーズンの残りの出場を見送ることとなったと、レッドソックスが8月10日に発表した。
しかし上原選手は、シーズン終了前にマウンドへ戻ることを目指している。
「下半身のトレーニングは今もできます。ランニングをたくさんしようと思っています」と上原選手はブログで語った。「今シーズンが終わる前に戻りたいと思っています。こんな形でシーズンを終わらせたくありません」
4月に40歳になった上原選手は、ボストンで8月9日に手首の検査を受けて、非分離型橈骨遠位端骨折と診断された。レッドソックスは、完治するよう期待している。
この右投手(上原選手のこと)は、8月7日に対デトロイト・タイガース戦でケガをした。二死満塁で、イアン・キンスラーが放ったライナーを止めようと、上原選手は手を伸ばした。
長崎では8月9日、同市への原爆投下から70周年を迎え、世界が核兵器を廃絶することを求め、安倍晋三首相の物議を醸している安全保障法案を可決しようとする企てを直接的に非難した。
改憲を強行することで「政府が追い求めている安全保障法案は戦争につながる」と、被曝者を代表して谷口稜曄さんは式典で語った。「我々はこれを受け入れることはできない」と谷口さんが語ると、一斉に拍手が起こった。
政府は8月10日、地元当局との緊張を和らげるための努力の一環として、予定されていた普天間軍事基地の沖縄県内での移設作業を1ヵ月中断した。
名護市の沿岸部にある辺野古での埋め立て作業の準備は、9月9日まで中断される。中央政府と沖縄県はこの期間を、アメリカ海兵隊の普天間飛行場の移設をめぐるこう着状態の打破を目指しての「集中的な協議」を持つために使う。
茨城県の沖合で最近サメが目撃され、地元当局は警戒している。サメは静岡県でも目撃され、海水浴シーズンの最中に安全に対する懸念が高まっている。
最も最近目撃されたサメはすべてシュモクザメと思われる。
茨城県職員によると、体長約2メートルある1頭のシュモクザメが8月10日に鹿島港の約200メートルほどの沖で目撃され、これにより、地元当局では付近の2カ所の海水浴場を閉鎖したという。
錦織圭選手は1年前の全米オープンを2位で終えたおかげで、すでに自信に満ちて全米オープンに出場しようとしていた。 フラッシング・メドウズ(全米オープンの開催地)へ向かう数週間前にハードコートでの前哨戦でタイトルを手にしたことはさらに弾みをつけた。
錦織選手は、シーズン最後のグランドスラムでのトーナメントを前に試合をいい状態に持っていき、シティ・オープンで8月9日に、強烈なサーブを打つジョン・イスナー選手(米国)に4-6、6-4、6-4で逆転勝ちし、この試合で初タイトルを獲得した。
「全米オープンでプレイするのが待ち切れません」と錦織選手は語った。2014年の決勝戦ではニューヨークでマリン・チリッチ選手に破れた。
エジプトは8月6日、スエズ運河の大規模な拡張を公開し、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領はこれを、長年の情勢不安の後で同国の経済を押し上げるために必要だった歴史的な偉業と呼んだ。
拡張された新スエズ運河は、双方向の運行を楽にするために運河の真ん中に並行する水路も作った。
政府は、このプロジェクトで運河の収入は2倍になり、政府寄りのメディアはこれを歴史的な偉業と呼んだ。しかし、経済学者らはその価値を疑問視している。
女性の襲撃者2人が8月10日、イスタンブールにあるアメリカ領事館で発砲した。イスタンブールでは、政府の取り締まりがISの武装勢力とクルド人の反政府勢力、極左派の過激派を対象としている。
アメリカ領事館へのこの攻撃でケガ人は出なかった。この数週間前には、アメリカが主導するISの武装グループへの攻撃でトルコがより活発な役割を果たすことと、アメリカ主導の同盟によりトルコの基地を使えるようにすることにトルコが同意したばかりだった。
トルコ外務省は、この攻撃を非難し、トルコにいるアメリカ大使の安全は高まっていると述べた。
ミズーリ州ファーガソンの当局は、1年前に警察が丸腰の黒人を射殺したのをデモ参加者らが追悼したのと同じ夜に18歳の人を射撃した後、8月10日に緊急事態宣言をした。
最近の銃撃が、同じく18歳だったマイケル・ブラウンさんが白人警官のダレン・ウィルソン氏によって射殺された1年前の事件と関連しているかどうかは分かっていない。
警察は、最近の銃撃は、デモ活動で2つのグループがお互いに発砲したことで始まったと話している。銃を持った1人が逃れようとし、4人の警官によって射撃された。
中国は8月10日、わいせつまたは暴力を助長すると当局が主張する曲のブラックリストを発表し、ウェブサイトの管理者にそれらを運営するサイトから削除するように命じた。
文化省からのその命令は、「わいせつ、暴力、犯罪を吹聴する、または、社会道徳を害する」120曲のリストを伴っていると、新華社通信は報じている。
曲のリストには、台湾のポップスター張震嶽の「Fart」(おならという意味)も含まれる。この曲には「世界には何もしていないときにおならをするのが好きな人もいる」という一節がある。
グーグルは、インターネット検索事業や数多くの他の部門を含む「アルファベット」と呼ばれる新しい会社を設立することにより、運営体勢を変更する。ラリー・ペイジ氏によると、同氏が「アルファベット」の最高責任者となり、サンダー・ピチャイ副社長がグーグルの最高経営責任者(CEO)になる予定。「アルファベット」はグーグルに代わって上場企業となり、グーグルの全株式は自動的に同じ株数の「アルファベット」の株式へと切り替わり、 全ての権限はそのまま維持される。「この新しい体勢は、グーグルの内部にある膨大な機会に対し、我々がとつてもない集中を維持することを可能にするだろう」とペイジ氏は述べた。
中国の中央銀行は8月11日、通貨の元の価値をアメリカドルに対して約2%切り下げた。当局は、市場改革を推進し、世界第2位の経済を補強しようとしている。この驚くべき動きは、中国が2005年に元をアメリカドルに対する変動制にすることで通貨システムを改革して以来、最大の下げ幅を記録した。中国人民銀行は、日々基準値を設定しているが、前日の1ドルあたり6.1162元と比較して、実質的に1.86%低い6.2298元に設定した。この変更は、中国が2014年3月以降初めて元の2%の取引幅を拡大する準備をしているという憶測のなかで起こった。
イギリス人は紅茶好きとして有名だが、紅茶の売り上げは2010年比で5分の1以上も下落したとする報告書が8月5日に発表された。
市場調査会社ミンテルの報告書によると、紅茶の(販売)量単位の売り上げは、2010年から2015年の間に約9600万キログラムから約7600万キログラムへと22%減少したという。紅茶のティーバッグの売り上げは2012年から2014年の間に13%減少している。「標準的なブラックティー(紅茶のストレートティのこと)は、ほかの飲み物との競争が拡大するなかで、消費者の関心を維持するのに苦労していて、ぱっとしないイメージで(売り上げが)抑えられている」と、ミンテルのアナリストであるエマ・クリフォード氏は述べた。しかし、フルーツとハーブのお茶は人気を増していて、同じ期間に31%売り上げが伸びている。
ロシアは8月6日、欧州の農産品に対する禁輸措置から1年を迎え、輸入禁止の食品を廃棄した。不法に輸入された食品を廃棄するよう求めるウラジーミル・プーチン大統領の命令は、ウクライナ危機をめぐる欧州との緊張が続く中で、禁輸措置を執行するというロシア政府の決意を明確にした。25万人以上の人が、ロシア政府に対し、輸入禁止の食品を廃棄するのではなくて貧しい人々に与えるようにオンラインで署名した。急激なルーブル安で、欧州産の食品の禁輸は、物価を上昇させ、ロシアでは貧困ライン以下の人々が増えている。
豪勢なプロジェクトで最もよく知られるアラブ首長国連邦のドバイ首長国は8月4日、1.2キロの滑走コースがある世界最大の屋内スキー場の建設計画を発表した。
ドバイ首長国の現在の屋内スキーリゾートは、2005年に「モール・オブ・ジ・エミレーツ」にオープンし、現在世界最大となっていて、400メートルのスロープを誇る。新しい屋内スキーリゾートには、高さ711メートルの世界最高層のマンションや、420メートルに及ぶ踊る噴水、広大なショッピングセンター、客室350室のホテル、マリーナなどもある。プロジェクトの総工費は250億ディルハム(約8500億円)と推定されている。
8月6日に発表されたある調査で、アメリカの10代の若者の半数以上が、ソーシャルネットワークやテレビゲームのフォーラムなどを通じて新しい友人と出会ったことがあるとわかった。しかしながらインターネット上で作られた友情は、バーチャルのままである傾向があり、オンライン上の友人と実際に会ったことがあると報告したのは、たったの20%だったと、ピュー・リサーチ・センターによる調査は明らかにしている。「携帯電話やソーシャルメディア、そして男の子の場合は、オンラインゲームが、10代の若者の友情を生んだり、維持したりすることに深く関係するようになってきている」と筆頭著者のアマンダ・レンハール氏は述べている。フェイスブックやインスタグラムといったソーシャルメディアの空間は、新しい友人と出会う主要な場所で、10代の64%がそこで友人を見つけたと述べている。
第二次世界大戦中、アメリカ人兵士が70年前にオーストリアで失くした財布が、亡くなった祖父の(農場にある)家でそれを発見した医師のおかげで、持ち主に返された。
ヨーゼフ・リュクホーファーさんは8月6日、ザルツブルグ市の近くにあるその家を改築していて、6月に木の板の下に革の財布を偶然見つけたと話した。軍の身分証明書で、その財布はテキサス出身のアメリカ人兵士、エリヒオ・ラモスさんのものだったことがわかった。その財布には「女性と子どもが写った家族写真と、古い切手」が入っていたと、リュクホーファーさんは話した。「今年で第二次世界大戦から70年の節目ということを考えると、持ち主を探して、もし生きているなら財布を返すのはいい考えかもしれないと思った」と言い添えた。
テキサス州の電話帳をインターネットで探したが、持ち主が見つからず、リュクホーファーさんは、検索をアメリカ全土に広げた。最終的に、名前と生年月日が(身分証明書にあった)兵士のものと一致する男性を発見した。
2人の男性は手紙のやりとりをして、リュクホーファーさんはその財布を包んでカリフォルニアへ送った。
「すみません、英語を話しますか? 無料のツアーはいかがですか?」 この言葉を聞いて、私の直感は初め、断固として「いいえ、結構です」と反応すべきだと思った。以前、詐欺に遭ったことがあったので、もう二度と同じ目には遭いたくなかった。
ほかの国にいたとしたら、私に会いに来ていた兄(または弟)、義理の兄(または弟)と私は、こんな誘いにはのらなかっただろう。しかし、私たちは日本にいて、姫路城の入口にいた。日本人の信頼できるという評判が、私たちの気持ちを変えさせて、ツアーを受けることにした。
私たちのガイドとの2時間半の間中、彼女は、私たちの質問に喜んで答え、冗談を言い、私たちの冗談に笑った。彼女は私たちに、彼女が人を案内して歩くのは初めてかのような感覚を持たせた。城を散策している有料のガイドも何人か見たが、彼らと比べて、私たちのガイドは輝きと人間性があった。私は彼女に、知らない人に自分の時間を提供しようと思わせたものは何だったのかと聞いてみることにした。
「ボランティアのなかには、自分の第2言語、第3言語を練習したいという人もいます」と彼女は、私たちが別のボランティアガイドを通り過ぎたときに説明した。彼は年配の日本人男性で、運の良い旅行客グループに標準中国語を話していた。「でも、私にとっては、英語を勉強して話すことは、スキューバダイビングのようなものです。まったく違う世界に行くような感じがします」と、国と文化の違う人々と英語で交流することが、毎回いかに発見の旅のようなものであるかを説明し続けた。
彼女の答えを聞いて、私は私の生徒たちをやる気にさせるのは何で、やる気をそぐものは何であるかを考えた。生徒のほとんどすべては、上司から仕事に英語が必要だと言われている。仕事に関連したモチベーションを持つことは役に立つが、私の経験では、言語スキルが保たれるには、言語を使うことに長期的に付随する感情 — 私たちのガイドの場合には驚嘆の気持ち — はずっと効果が高い。
旅行であれ、仕事や暮らしであれ、文化の異なる誰かに好奇心と驚嘆を示すこともまた、その人にとって大きな意味を持つ。お互いの言語を話せないとしても、コミュニケーションにはいろいろな形がある。私たちのガイドは英語を流ちょうに話したが、私のゲストの訪問中、寿司職人は表情とジェスチャーを使って私たちを笑わせてくれた。そして、私の近所で豆腐を売っている年配の人は、私たちが店の近くを通るたびに手を振ってくれた。
言葉を通じてでも、ジェスチャーでも、親しみを込めて手を振ることでも、好奇心を持ち、それを示すことはみんなのためになる。私たちのツアーガイドにとって、彼女のモチベーションとは、私たちのことを知るのを楽しむことだった。私たちが会った寿司職人にとっては、私たちを楽しませて、彼の料理を説明することだった。豆腐屋さんにとっては、ただ親しみを示すことだった。私にとってはしかし、私たちに興味を持ってくれたこうした人々すべてが、日本がどれだけ歓迎してくれるのかを示してくれた。あなたの言語のレベルがどのくらいであっても、どこへ行ってもあなたはガイドだ。あなたはどんなツアーを提供したいだろうか?