明仁天皇は8月15日、第二次世界大戦での日本の降伏から70年を迎えてのお言葉で、自国の戦時中の行動について異例の「深い反省」を表明した。
安倍晋三首相は一方、他の戦没者と共に戦争犯罪者をたたえている、物議を醸す靖国神社には近づかなかった(参拝を控えた)。安倍首相はその代わりに、東京の武道館で毎年開かれている式典の前に、近くにある無名の戦没した兵士たちの国立墓地に祈りを捧げ、献花した。
式典は、1945年8月15日に裕仁天皇がラジオで日本の降伏を告げた通知(玉音放送のこと)に合わせ、正午に黙とうを捧げて始まった。
「過去を顧みて、さきの大戦に対する深い反省を念頭において、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願う」と、明仁天皇はお言葉の中で述べた。日本のメディアは、年に1度の終戦記念日のお言葉で、戦争に言及して「深い反省」という言葉を使ったのは初めてだと報じている。
明仁天皇はまた、日本の平和と繁栄は、「国民の平和を求める切なる願いとたゆみない努力」に立脚していると強調し、天皇の戦争を放棄する誓いを新たにした。