明仁天皇は8月15日、第二次世界大戦での日本の降伏から70年を迎えてのお言葉で、自国の戦時中の行動について異例の「深い反省」を表明した。
安倍晋三首相は一方、他の戦没者と共に戦争犯罪者をたたえている、物議を醸す靖国神社には近づかなかった(参拝を控えた)。安倍首相はその代わりに、東京の武道館で毎年開かれている式典の前に、近くにある無名の戦没した兵士たちの国立墓地に祈りを捧げ、献花した。
式典は、1945年8月15日に裕仁天皇がラジオで日本の降伏を告げた通知(玉音放送のこと)に合わせ、正午に黙とうを捧げて始まった。
「過去を顧みて、さきの大戦に対する深い反省を念頭において、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願う」と、明仁天皇はお言葉の中で述べた。日本のメディアは、年に1度の終戦記念日のお言葉で、戦争に言及して「深い反省」という言葉を使ったのは初めてだと報じている。
明仁天皇はまた、日本の平和と繁栄は、「国民の平和を求める切なる願いとたゆみない努力」に立脚していると強調し、天皇の戦争を放棄する誓いを新たにした。
元女子世界年間最優秀選手の澤穂希選手は、結婚相手で元ベガルタ仙台の辻上 裕章選手のことを、「嘘をつかず、強い責任感のある男らしい男性」と表現した。
澤選手(36)は8月12日、所属するクラブチームINAC神戸レオネッサのトレーニングの後で、結婚相手について話すようにという報道陣からの求めを聞き入れた。辻上選手(38)は現在、仙台の育成部で働いている。なでしこジャパンのミッドフィルダー(澤選手のこと)は、結婚は、サッカーを通じて得る喜びとは「とても異なった種類の」喜びを与えてくれるとも語った。
澤選手は8月11日に結婚を発表したが、その時は夫が誰であるかを明らかにすることを拒んだ。相手は30代で10年間友人だったとしか言わなかった。
澤選手は、出場5回目の夏季五輪となる来年のリオデジャネイロオリンピックでプレイしたいと話している。
日本では7月に、同月としては過去最多の24,000人以上の人が熱中症で病院へ搬送されたと、消防庁は8月18日に発表した。合計のうち、39人は病院へ到着して死亡が宣告された。
7月の記録 — 24,567人 — はすべての月で3番目に多く、それよりも多いのは、2010年8月、2013年8月で、それぞれ28,448人と27,632人が病院に運ばれた。同庁では、2008年から数値の収集を始めた。
全国47都道府県のうち、東京都が2,293人でリストのトップとなり、次いで埼玉県が2,016人、愛知県が1,524人だった。
人口10万人当たりで病院に担ぎ込まれた人の数では、群馬県がトップで33.76人、次いで福島県が29.13人、その次が埼玉県で28.02人だった。
8月16日、東京のJR池袋駅の外で、医師が運転する車が歩道に突っ込み、衣料品店に衝突して、女性1人が死亡し、4人が負傷したと、警察が発表した。
その車は午後9時30分頃、豊島区の混雑したショッピング街にある衣料品店ザラに衝突する前に、歩行者をはねた。
板橋区の薬剤師江幡淑子さん(41)がケガで死亡したと警察は述べた。
運転していた金子庄一郎容疑者(53)は発作を起こした可能性があると、警察は述べた。
気象庁は8月15日、日本の南西部にある火山桜島の警戒レベルを、大規模な噴火が起こる可能性が高まったとして、最大5の指標で4に引き上げ、この山としては過去最高のレベルとなった。
レベル4の警告では、避難準備を求め、避難勧告が周辺地域の一部に発令されている。
鹿児島県鹿児島市の近くにあるこの島の火山による頻繁な地震が8月15日の朝から記録されていると、気象庁は述べた。
ベルギーの劇場のロゴマークのデザイナーが、2020年の東京オリンピックのシンボルマークに作品が盗用されたと主張し、国際オリンピック委員会に使用差し止めを求める訴訟をベルギーで起こしたと、8月14日にデザイナーの弁護士が述べた。
日本のオリンピック委員会は、オリビエ・ドビ氏が撤回を求めた後も、日本人デザイナーの佐野研二郎氏が作成したオリンピックのロゴを撤回していない。
ドビ氏は、このオリンピックのロゴは、ベルギー東部にあるリエージュ市のリエージュ劇場のために彼がデザインしたロゴの著作権を侵害していると主張している。
8月15日にスイスで開かれたロカルノ国際映画祭で、4人の日本人女性が映画『ハッピーアワー』での演技で最優秀女優賞を受賞したと、主催者が発表した。
田中幸恵さん(41)、菊池葉月さん(37)、三原麻衣子さん(41)、川村りらさん(39)は、浜口竜介氏(36)が監督したこの映画に出演する前に演技をしたことはなかった。
この映画は、神戸に住む仲の良い友人4人が、悪化する夫との関係と離婚に耐える人生と恋愛を追ったものだ。
中国北部の天津で、住居を大規模な爆発で破壊された約100人の人々が8月17日、政府に賠償を求める抗議に集まった。この事故での死者は114人に上り、70人が未だ行方不明となっている。
政府関係者がこの事故に関する記者会見を毎日開く天津のホテルの外での抗議で住民が掲げる横断幕には、「われわれ被害者は以下を要求する。政府はわれわれの家を買って返すこと」と書かれていた。「子どもたちはこう聞く。私たちはどうすれば健康に成長できるの?」と、別の横断幕には書かれていた。
8月16日に行方不明になっていたインドネシアの旅客機は、山に激突したときに大破し、乗っていた54人全員が亡くなったと、インドネシアの救助職員のトップが8月18日に発表した。
そのターボプロップ双発機は、連絡を絶ったとき、ジャヤプラからオクシビル市に向かって飛行していた。運輸省の広報官ジュリウス・バラタ氏は、パイロットが救難連絡をした形跡はないと述べた。
その飛行機は、予定されていた42分間の飛行をしていた。乗客のなかには、2人の幼児を含む5人の子どももいた。
ブラジルの人々は8月16日、国中の都市や街の通りへ出かけ、ますます人気が低迷するジルマ・ルセフ大統領への不満を示すバロメーターと見られる反政府デモを行なった。
8月16日のデモは、ほとんどが活動家グループによってソーシャルメディアで呼びかけられ、ルセフ大統領を激しく非難した。ルセフ大統領は、所属する労働党の議員を巻き込んでの拡大する汚職疑惑だけでなく、失速する経済と、高騰する通貨、インフレの高まりのなかで政治生命をかけて闘っている。
アメリカ国務省は、ヒラリー・クリントン氏が国務長官だった頃に使っていた私用のメールサーバーから、機密情報が含まれている可能性について再検証すべき305通のメールをこれまでに特定したと、裁判所への申請で8月17日に明らかにした。
それらのEメールは、一般公開してよいかどうかを決めるために精査されたクリントン氏のEメールのサンプルからのものだと、同省は述べている。
クリントン氏は、2016年の大統領選挙で民主党の最有力候補となっている。私用のEメールアカウントを使って、機密情報の送信または受信はしていないと話している。
あるアメリカの研究によると、性的に挑発的または過激な画像を携帯電話間で送信し合う、これは「セクスティング」として知られているが、これをするカップルは、セックスにおける満足度が高いという。アメリカ人の研究者たちは、この習慣が広がっていて、実際にはカップルのコミュニケーションを向上し、親密さを増しうることを発見した。フィラデルフィアのドレクセル大学のエミリー・スタスコ氏は、アメリカ人870人を対象にしたオンライン調査の結果を、トロントで8月8日に開かれたアメリカ心理学会の総会に提出した。回答者の10人中8人以上がセクスティングをしたことがあると答えた。その4分の3は、セクスティングを(二人の)関係の満足の高さと関連づけた。
アメリカの子どもが家に持ち帰る宿題が、「家族のストレス」を増していることが、新しい研究で示された。研究者らはロードアイランド州在住の1,173人の親を対象に、宿題の影響を調べた。彼らは子どもが宿題にかける時間が学年×10分とすべきだという「10分ルール」に焦点を当てた。したがって、1年生は1日当たりに宿題をする時間が10分となる。実際には、小学生の子どもたちはこのルールで推奨されている時間の3倍の宿題を出されていることがこの研究でわかった。「家族のストレスは、…宿題の負担が増えるにつれて、また、親が認識している子どもの宿題を手伝う能力が減るにつれて増加した」と、その研究は付け加えている。
手術前、手術中、手術後に音楽を聴くことは、患者の苦痛を減じ、不安を和らげ、鎮痛剤の必要を少なくすると、イギリスの科学者たちが8月13日に発表した。この研究チームは、成人における手術後の回復への影響について、音楽と標準的な治療、もしくはマッサージやリラクゼーションなどといった音楽以外の薬によらない治療介入とを比較している出版された臨床試験を無作為に選んですべてをメタ分析した。その結果は『ランセット』誌に掲載され、患者は音楽を聴いた後、手術後の不安が著しく低下し、満足感が高まることを報告した。患者は、鎮痛薬も必要とすることが少なくなり、痛みを訴えることも少なくなった。
8月11日に発表された研究によると、脂ののった魚に含まれる脂肪酸のオメガ3脂肪酸は、摂取後しばらくしてから、統合失調症やその他の精神障害の発症を防ぐ可能性があるという。オメガ3脂肪酸のサプリメントを12週間摂取してから最大7年後に、「かなり高い」リスクにあった若者たちは、偽薬を与えられた対照群よりも消耗性の症状に苦しむ確率が低かったと、その研究は報告している。統合失調症は、実際には存在しない声を聞いたり、何かを見たりといった、妄想や幻覚を特徴とする。一般的に、思春期や青年期初期に、突然または徐々に症状が現れる。
発作を起こした患者の約半数しか、病院へ行くのに緊急医療サービスを利用していないが、白人女性は救急車を呼ぶ確率が最も高く、一方、黒人とヒスパニック系の人々は両性ともに救急車を呼ぶ確率が最も低かったことが、アメリカのある新しい研究で判明した。研究者たちが年齢や健康保険、地理的な位置情報、罹患歴、発作の症状などを考慮に入れた場合でも、救急車を頻繁に呼ぶのがどんな人であるかは、人種や性別によって左右されると見られると、筆頭著者でニューヨークにあるコロンビア大学医療センターのヘイディ・モカリ・グリーンバーガー氏は述べた。この研究は、アメリカ心臓協会の会誌で報告された。
イギリスの研究者たちは、オタマジャクシが世界のカエルの生息数を脅かす可能性のある感染性の高い新しい病気にかかっていることを明らかにした。原生生物として知られる単細胞の微生物によって引き起こされる寄生性の病気が、3大陸中6カ国から集められたオタマジャクシの肝臓から発見されたと、『プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス』誌に発表された研究は述べている。この病気は、カキの寄生虫の遠い類縁の種だという。「世界のカエルの生息数は、深刻なほど減少しており、感染病が重大な要素であると示された」と、筆頭著者でエクスター大学のトーマス・リチャード氏は述べた。
ナイジェリアの裁判所は、57歳の男性に、彼の妻が夕食を出すのが遅過ぎることが度々あると聞いて、離婚を認めたと、地元のメディアが8月13日に報じた。
ラゴスの裁判所は、オルファド・アデコヤさんが、25年連れ添った配偶者のオルソラさんが彼が要求したときに食事を出すのを拒み、我慢の限界だということを聞き入れたと、ナイジェリアの日刊紙『バンガード』が報じた。
「私の妻は結婚における義務を果たしてこなかった。彼女は時間通りに私の食事を用意せず、私は彼女に何度か警告したが、私の言うことを聞こうとしなかった」とオルファドさんは話していると引用されている。「私を腹ぺこにする妻は家に置いておく意味がない。完全にうんざりした」。
彼の妻は申し立てられた職務怠慢を否定し、夫が他の女性を妻にとろうと画策していると訴えた。
しかし、裁判長のオル・アデビイ氏は報じられるところによると、「裁判では何度か二人の違いを仲裁しようとしたが、あらゆる努力が不成功に終わった」との結論に達し、この不幸な婚姻関係を解消させたという。
家庭内の食事の時間をめぐって法的な離婚が夫に認められたのはこれが初めてだと見られる。
バンクホリデーに腰を据えてこの原稿を書いている。バンクホリデーはアイルランドの休日で年に9回あり、今回はそのうちの1つだ。
その多くはクリスマスなど宗教的な休日と重なるが、ほとんどは1870年代に起源を持つおまけの休日だ。この時代、政府は — 当時はイギリス政府だった — 銀行は特定の日には休みにするべきだと決めた。このことはつまり、すべての事業が休みとなることを意味し、働き過ぎだったビクトリア時代の労働者たちは獲得して当然の休みを獲得したのだった。
われわれは最終的にイギリスを追い出したのだが、イギリスが作ったバンクホリデーは残っている。そのうちの5日が月曜日にあたる — 4月、5月、6月、8月と10月だ — すべて三連休になるのだ!
銀行のこととなると、特に、2008年に崩壊寸前になった銀行システムのコストが今も計算されているアイルランドでは、感謝すべきことは残念ながらバンクホリデーくらいしかない。
英語には銀行や金融にまつわるイディオムがたくさんある。その多くは、信用や担保の考えを表すものだ — そもそも、これらがあるために、あなたはお金を銀行に預けておくのだ。
あなたが何かを"bank on"(あてにする)しているとき、あなたはそれを頼りにしている。あなたは、何かを保証されているとき、“You can take that to the bank”(直訳すると「あなたはそれを銀行に預けておける」だが、「間違いない、確実だ」という意味のイディオム)と言われるかもしれない。
信用そのものは、信頼を意味し、何かを"incredible"(信じられないという意味)だと思うとき、それはあなたはそれを信じていない — あなたはそれが真実であるという信用を持っていないということを意味する。金融における信用とは、あなたが借りたお金を返済することについてあなたに置かれた信頼のことだ。
銀行もまた、他の銀行からお金を借りるのはもちろんだが、その全ては、銀行が突然お互いを信頼し合うのを止めた2007年から2008年に起こった「銀行の貸し渋り」で急に止まった。世界金融危機 — もしくは、中国語で表されるようにより正確には西洋の金融危機 — 以来、英語に入り込んだ銀行に関する語彙の多くは、不信用と恐れを中心としている。
その危機は、アメリカの「サブプライム」住宅ローン市場で始まり、分別なく「NINJAローン」を拡大した貸し手たちは、払い戻すことのできないお金を借りていた。NINJAローンとは、日本とはまったく関係がなく、収入がなく、仕事がなく、資産のない人を意味する("No Income, No Jobs and no Assets"の頭文字をとったもの)。
銀行は、相互につながりの強い世界の金融システムを通じてウィルスが拡大する「伝染」を通じて、自分たちの帳簿にそれらが「不良債権」として残るのではないかと恐れた。
金融機関は、莫大な損失に直面し、これらの「ゾンビ銀行」(実質破綻している銀行のこと)は政府による人工的な延命措置で保たれた。多くは、「巨大過ぎて潰せない」と見なされ、資本主義の掟だと私たちみんなが信じていたものは、納税者が支える「救済措置」の中で、私企業に公的資金が何十億もつぎ込まれ、一旦停止された。
アイルランドの銀行の救済に使われた640億ユーロ(8兆7700億円)は、賃金カットや増税でアイルランド国民1人あたり9000ユーロ(120万円)の負担となる。こんなのは、バンクホリデーを台無しにするのに充分だ。