オリンピックの60キロ級で3回優勝している野村忠宏選手は8月31日、身体がついに限界を迎えたと述べ、引退を表明した。
「肉体の限界を感じ始めた。できることはすべてやった。後悔はない」と40歳の野村選手は記者会見で語った。
手術で治療した膝と右肩が悪化を続けていると話す野村選手は、監督としてのキャリアを始めることを目指す。
背負い投げで有名な野村選手は、1996年のアトランタオリンピックから始まってオリンピックで3回連続で金メダルを獲得し、個人種目で3回連続の金メダルを獲得した日本で唯一のオリンピック柔道選手となっている。
「柔道は私に、誇りに思えるものと、輝ける場所を与えてくれた。柔道が私の人生だと誇りを持って言うことができる」と野村選手は語った。