ライオンは唸り、オオカミは遠吠えし、象は鳴き声を上げる。では、キリンはどうやって意思伝達しているのだろうか? キリンは「ハミング」するのだと、新たな研究が9月23日に示した。キリンは時々鼻を鳴らしたり唸り声を上げたりするくらいで、それ以上に深いもの(意思伝達手段のこと)は何も発しておらず、声によってしっかりと意思伝達する動物だとは考えられていなかった。しかし、ウィーン大学のアンゲラ・シュテーガー氏が率いる科学者らは、欧州の3カ所の動物園で947時間の録音を行ない、「豊かな調和的構造」を持つ一種のハミングの音の事例を発見した。ハミングのほとんど全ては、夜間に行なわれた。「ハミング」はキリンの群れのメンバーがお互いを見れないときに連絡を保つのに役立っている可能性があることを、この発見は示唆した。