日本人物理学者の梶田隆章氏が10月6日、ニュートリノと呼ばれる微小な素粒子の変化を示した実験での画期的な研究で、2015年ノーベル物理学賞の共同受賞者になったと発表された。東京大学の梶田氏は、カナダのクイーンズ大学のアーサー・マクドナルド氏と共同でその賞を受賞した。
ノーベル委員会は、梶田氏とマクドナルド氏を「ニュートリノに質量があることを示した、ニュートリノの振動の発見において」称えると述べた。
日本の科学界への恩恵として、その受賞は、微生物学者の大村智氏がノーベル医学生理学賞を共同で受賞した翌日に訪れた。
大村智氏は10月5日に、寄生虫が原因となる(身体が)衰弱する病気の治療法に関する研究でノーベル医学生理学賞を共同で受賞した。東京にある北里大学の名誉教授である大村氏は、ニュージャージー州ドリュー大学のウィリアム・C・キャンベル氏、中国中医科学院のトゥーユーユー氏とともにこの賞を分かちあった。
ノーベル委員会は、大村氏とキャンベル氏を、薬のエバーメクチンに関する研究で称えた。これは、河川盲目症と、一般的には象皮症として知られているリンパ管フィラリア症の発生率を著しく低下させた派生物だ。