どうして、ゾウのがんがそんなに珍しいのだろうか? この謎かけの回答はいつか人間の治療に役立つかもしれないと、2つの新しい研究が示している。
ゾウはがんの発生を抑制する主な遺伝子を非常にたくさん持っていることを科学者らは発見した — (その遺伝子の)コピーが人間に1つあるのに対し、ゾウは20個持っている。この遺伝子は、傷ついた細胞が自己修復したり、がんを引き起こす物質にさらされたときに自然消滅することを助ける。これらの研究の1つを率い、ユタ大学で小児がんを専門とするジョシュア・シフマン氏は、ゾウのがん発生を抑制する細胞を真似した治療法の研究のための資金を求めている。
同氏の研究は10月8日、米国医師会雑誌(JAMA)で発表された。