日本、中国、韓国の関係修復の兆しが見られ、3ヵ国の指導者たちは11月1日、3年半の中断の後、年に1度の3ヵ国間協議を再開することで合意し、来年日本で会合する予定だ。
領土と戦時中の歴史をめぐる論争にもかかわらず、3人は「歴史に公平に向き合い、未来に向かって進んでいく」精神でパートナーシップを改善すると約束したと、韓国の朴槿恵大統領が、ソウルでのサミットの後の、安倍晋三首相と中国の李克強首相との共同記者会見で語った。首脳らは世界経済の20%を含む3方向の自由貿易協定に関する交渉を加速し、さまざまなほかの分野でも協力関係を築いていくことで合意したと、朴大統領は語った。
「平和と繁栄の重要な枠組みである3ヵ国の協力体制が復活したことは意義深いことだと思う」と朴大統領は述べた。
日本が来年の3カ国協議を主催することを発表して、安倍首相は日本の対抗地域との関係の改善における前進があったと述べた。「今日の前向きな協議をスタート地点として、我々は来年の日本での首脳会談を実り多いものにしたい」と安倍首相は語った。
最速のスケートボード犬としてギネス世界記録に2009年に認定されたブルドッグのティルマンがカリフォルニア州南部で10歳で亡くなったと、飼い主が10月29日に発表した。
飼い主のロン・デイビスさん(46)によると、ティルマンは10月27日の遅くに心臓疾患で死亡したという。「ティルマンは私の親友であり、兄弟であり、分身だった…。ティルマンは世界中の何百万という人々を笑顔にした」とデイビスさんは話した。
ティルマンは、スケートボードを足で漕ぎ、ビーチサイドパークでコンクリートの道を滑走している様子を収めた2007年のユーチューブの動画への登場で多数のファンを得た。その動画はユーチューブで2000万回以上再生され、アップル社のiPhoneの初期のコマーシャルでも使われた。
2009年に、ティルマンはスケートボードで100メートルを19.678秒で走って、最速のスケートボード犬としてギネス世界記録に認定された。
ハロウィーン祭りの人気が近年日本で高まるにつれ、このイベントが警察にもたらす頭痛も大きくなっている。
今年、東京の渋谷区でのイベントは、ナイトクラブやライブ音楽会場などを含め、同地区の20地点で同時に開催された。渋谷に配備された警察官の数は昨年の2倍だった。「主催者がおらず、集まった人たちの動きが予想できない」と、ある警察官は述べた。「これは、安全を維持する上での新たな難題だ」。
今年、東京の警察は、少なくとも2人を逮捕した。1人は、10月31日に渋谷駅の外の交差点付近で、警察官の頭をエアガンで撃った25歳の男だ。その翌日、警察は、渋谷の通りで22歳の女性のかばんから財布を盗んだ疑いで36歳の男を逮捕した。
旭化成建材は、過去10年間に同社が携わったくい打ち工事の3,040件中約300件でデータを偽装した疑いが持たれていると、この問題に詳しい筋が11月2日に明らかにした。
この旭化成の子会社は、現在傾いている横浜の住居ビルについて、欠陥のあるくい打ち工事とデータの改ざんを先月認めた後に、過去10年間に取り組んだ全てのプロジェクトを見直している。
最近行なわれたラグビーワールドカップでの日本の素晴らしい試合ぶりが、世界ラグビーの年間表彰式で11月1日に賞を受けた。日本代表が9月19日に、ぎりぎりの瞬間でスリリングなトライもあって南アフリカに勝利した試合が「W杯最高の瞬間」に投票で選出され、フルバックの五郎丸歩選手はこのトーナメントのベストフィフティーンに指名された。
この受賞したトライは、日本代表が試合を引き分けにする簡単なペナルティキックを拒否した後に起こった。
東京の早稲田大学は11月2日、権威ある理化学研究所にかつて所属していた細胞科学者の小保方晴子氏の博士号を取り消したと発表した。理由は、論文の誤りを要求通りに訂正しなかったためだ。
早稲田大学の鎌田薫総長は記者会見で、小保方氏は2011年に授与された工学博士号を失うと語った。
2014年に、小保方氏は幹細胞を新しい、より簡単な手法で作ることができたと述べた。しかし、理化学研究所の調査で、小保方氏が研究倫理の感覚を欠いていたことが分かった。
文科省が、教科書の採用過程での公平性に疑問を呈した事件で、大手教科書出版社が、教科書を入念に検査するために校長らに謝礼を払っていたことで注意を受けたと、同省の職員が10月30日に述べた。
三省堂は昨年、外部との接触を禁止する規則にもかかわらず、政府の検定を受けていた英語の教科書に関する意見を伝えた中学校の校長らに謝礼を支払っていた。
校長1人に対し、「校閲費」と東京までの旅費として5万円が支払われていた。
ニュージーランドは、ワールドカップ優勝を維持した初のチームとなり、ラクビー史上最も優勢な時代の1つを明確に示した。10月31日にロンドンで、うろたえないダン・カーター選手のキックによって封じられた34対17での勝利で、後半戦でのオーストラリアの復活を寄せ付けなかった。
カーター選手は、19点を挙げて、ニュージーランドを前代未聞の3度目の世界タイトル獲得に進ませた。トゥイッケナム・スタジアムで最後の10分の突破したトライが勝利を確定した。
中国は、何十年もの厳しい一人っ子政策の後、夫婦が子どもを2人持つことを許可するよう家族計画の制限を緩和すると、与党の共産党が10月29日に発表した。この動きは、経済に与える人口動態の負担を軽減することを目的としている。
この政策は、中国の家族計画に関する規制の大規模な自由化で、2013年の暮れに、中国政府は両親が一定の条件に達する場合、2人の子どもを持つことを許すと述べており、すでに緩和されていた。
ローマ法王フランシスコによって設立された財政改革委員会の一員を務めていたスペインの聖職者とイタリアの信者が、さらにもう一つの機密情報と機密文書の漏えいに関する調査で逮捕されたと、バチカンが11月2日に発表した。
教皇庁の広報局から出されたその声明は、バチカンの検察当局は11月2日、週末にかけて尋問を受けた2人を逮捕したと発表した。
2人は、2013年にローマ法王フランシスコが教皇庁の財政をクリーンにするために設立した今はなき委員会で委員を務めていた。
トルコの与党は、11月1日の解散総選挙で大勝利を確保し、単独政権を失ってから5ヵ月ぶりに単独政権樹立を取り戻した。
アフメト・ダウトオール首相は、国営TRTテレビ局が報道した結果で、与党の公正発展党(AKP)が投票の49%以上を獲得し、議会で316議席を獲得する見込みであることを示したとき、勝利を宣言した。速報結果は同党に550議席中かなりの多数を与える見込みを示していた。
最高で推定樹齢5000年と思われるイギリスの樹木が性転換をし始めていると、11月7日に植物学者が述べた。スコットランド中部のパースシャーにある「フォーティンゴール(地名)のイチイ」の木は、何百年もの間、雄株だと記録されていたが、最近になって、実をつけ始め、少なくとも、この木の一部で性別が変わりつつあることを示している。
「珍しい現象だ。珍しく、特異で、十分に解明されていない」と、実を発見したエディンバラ王立植物園のマックス・コールマン氏は述べている。「ホルモンのような化合物のバランスに変化があり、性別の転換を引き起こしていると思われる。それを引き起こしている可能性があるものの一つは、環境ストレスかもしれない」と述べた。
10月30日に発表された研究は、低脂肪食はその他のダイエット法よりも大きな効果を出さないことを明らかにした。
複数の国の成人7万人近くを対象とした53件の科学研究を評価した結果、「低脂肪食を勧めるまっとうな証拠は見つからなかった」と筆頭著者でマサチューセッツにあるブリガム・アンド・ウィメンズ病院のディアドレ・トビアス博士が述べた。「科学では、低脂肪食を長期的な減量戦略の最適なものとは支持しない」と語った。
「ランセット・糖尿病・内分泌学」誌に掲載された研究結果によると、実は、低炭水化物食のほうが低脂肪食よりも減量効果が高かったという。
離婚または離別、もしくは配偶者を亡くした人よりも、既婚者のほうが心臓手術の後にすぐに回復する可能性が高いと、アメリカの科学者たちが10月28日に述べた。アメリカの医学雑誌『Journal of the American Medical Association Surgery』に掲載された研究は、1500人以上のデータに基づいている。3分の2が既婚者で、12%が離婚または離別している人で、21%は配偶者を亡くした人、2%が結婚したことのない人だった。手術を受けるときに、既婚者の被験者は、すでにそのほかの被験者よりも健康的だった。手術の後、「婚姻の状況は、死亡やその他の機能的な障害に重大な関連がある」とこの研究は述べている。
捕食動物に捕まった魚は、ほかの肉食動物を呼び寄せる信号を発していて、それはその後に続く混乱状態の間に逃げられるようにするためだと、10月29日に科学者らが発表した。科学者らは、魚はけがをしたときに、近くにいるほかの魚たちに危険を警告するために化学物質を発していることを発見したが、その救難信号が捕まった獲物にも利益をもたらしているのかどうかわからなかった。「彼らにとっては、ディナーのベルを鳴らす者のようなものだ。つまり、ほかの捕食動物が急降下する…小さな獲物の魚を最初に捕まえた捕食動物を追いかけ始め、そうするうちに、最初の捕食動物の邪魔をする」と、共同著者でジェームズクック大学のマーク・マックコーミック氏は語り、ほとんどの魚は同様の行動を見せると言い添えた。
ティラノサウルスやハドロサウルスとともに生きていたブタ鼻のカメがユタ州で発見されたと、ユタ大学が発表した。ユタ自然史博物館の研究チームは、ユタ州南部グランド・ステアーケース=エスカランテ国定公園で見た目が変わったカメの化石を発見した。体長60センチのそのカメは、7600年ほど前、白亜紀に生息していた。当時、ユタ州南部は湿潤で高温の気候で、川と湿地帯があった。研究者らは、2つの鼻腔があるブタのような鼻は、これまでに見つかったどのカメとも見た目が異なると述べた。この発見は科学誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載された。
科学者らは11月2日、パイナップルのゲノムの配列を解析し、この植物の干ばつへの耐性の基盤と、この植物が光を化学的なエネルギーに変換するのに用いているプロセスである光合成の特殊な形態を知った。このゲノムは、病気や昆虫への耐性、品質、生産性、陳列棚での鮮度の保ちを改善した栽培種の開発に基盤を提供すると、イリノイ大学の植物生物学者レイ・ミング氏は述べた。パイナップルは、約6000年前に現在のブラジル南部とパラグアイ東部で栽培されるようになり、現在は世界中の熱帯地域で栽培されている。
マサチューセッツ州セーラムの地裁判事は10月28日、自称「(男の)魔法使い」と事業のライバルが嫌がらせをするのをやめるように求める自称「魔女」の要求を認めた。
自身を超能力者で先祖代々の巫女と呼ぶロリ・スフォルツァさん(75)は、セーラム地方裁判所のロバート・ブレンナン判事に対し、自身を「世界で最も有名な魔法使い」と呼び、ニューオーリンズとセーラムに魔法をテーマにした店を持つ「クリスチャン・デイ」が、嫌がらせの電話だとロリさんが呼ぶものをすることを止める命令を出してくれるように訴えていた。
その2人はセーラムではよく知られている。セーラムは、魔法を使った罪で20人が処刑されることとなった17世紀の裁判で悪名高い場所だ。現在のセーラムは、その不快な評判を活用して、悪魔的で歴史的な観光地に観光客を惹きつけていて、このおかげで毎年約100万人がこの都市を訪れている。旅行客はハロウィーンの前にピークに達する。
スフォルツァさんはその裁判結果を歓迎した。「誰も嫌がらせを受けるべきではない。男性も女性も」と彼女は、裁判所を去った後で報道陣に語った。
デイさんは、報道陣に、彼はスフォルツァさんに一度も嫌がらせをしたことはないと述べた。
「あなたたちは何も知らない!」と、トレーナーが大声で言った。「あなたたちが知っているのはあいさつの仕方だけなのだから、最大限いいあいさつをしなさい!」。これは、10年ほど前に、私が新入社員のトレーニングコースに参加したときに言われたことだ。日本の企業で働き始めたばかりで、それは厳しい新人研修の初日のことだった。
私たちのトレーナーは、好印象を与えるために、職場で出会った人には―知らない人であっても―愛想よくあいさつをすることが重要であることをすぐに指摘した。そのトレーナーが、新入社員になって1ヵ月以降もあいさつを続けることの重要性を強調しなかったことは残念だ。他人へのあいさつについて再教育のコースを経験豊富な社員や管理職の上部にいる人々に受けさせるのもいい考えだと思う。日本の異なる職場環境で働いてみて、上位のスタッフはめったにほかの人にあいさつをしたり、(笑顔などで)気づいていると知らせることがないことに気がついた。
しかし、日本の会社文化はこういうものなのかもしれない。日本でランニングを始めて以来、日本のランニング文化に慣れてきた。あらゆる国のランニング文化を知っているわけではないが、ニュージーランド、オーストラリア、イギリスで走ったところでは、走って通り過ぎるときには人にあいさつをするのが暗黙の了解だ。特に、もし、相手があなたに向かってきているときや、同じランナーであればなおさらだ。日本では、日本語の「おはようございます」は息を切らしているときには長過ぎるので、胸の高さくらいに手のひらをちらっと見せることにした。
どのランナーが私のあいさつに気がついて返してくれるかを見るのはいつも面白い。しかし、無視されると傷つく。特に、冬の最中の朝5時30分に走るほど異常なことをしているのが2人しかいないようなときに、なぜランナーの中には相手を無視することを選ぶ人がいるのだろうかと不思議に思う。ランニングは確かにとりわけ社交的なスポーツではないし、特別に楽しいものでもないことは認めよう。でも、フレンドリーなちょっとした励ましはいつも歓迎されるものだ。
10月の初め、ある友人が大阪で走っていたときに予想外の励ましを経験した。タバコを吸う休憩をとっていた2人の紳士を走って通り過ぎるとき、彼らは突然予期せぬ歓声と喝采をした。友人はお返しに勝利のこぶしを突き上げた―ロッキーのようなスタイルで―、すると、足取りにはずみが戻ってきたのを感じた。
私は手でのあいさつを進化させることについて考えている。私と対向する全てのランナーに、走り去るときに最大で最高のハイタッチをしていってもらいたい。仕事でも人生でも、小さなあいさつが大きな効果をもたらすからだ。それにもし、必要なのが相手を励ますささやかな合図だけであるならば、みんなで試してみる時が来たのではないだろうか。