野党の党首アウン・サン・スー・チーさんの党は11月9日、ミャンマーの歴史的な選挙で圧勝に向かっていると確信したと述べ、少しずつ出始めた政府による公式の開票結果もその主張を裏打ちしているようだ。
ノーベル賞受賞者で民主主義支持者の象徴であるスー・チーさんは、野党国民民主連盟(NLD)の支持者たちに、1962年以来、ミャンマーを支配してきた元軍事政権を代表する者が多い、敗北したライバル候補者たちを挑発しないようにと促した。
NLDは11月9日の真昼までに数えられた投票の約70%を獲得したと、同党の広報担当官ウィン・テイン氏は述べた。そのコメントは、もし11月8日の総選挙の公式な開票結果によって確証されれば、スー・チーさんの党は議会で多数を占めるだけでなく、憲法に組み込まれた不利な条件にもかかわらず、大統領の地位を確保することを意味する。
「我々は圧勝するだろう」と、同党の他の広報担当官ニャン・ウィン氏が述べた。
露天商人のマー・カインさんは、70歳のスー・チーさんのことをミャンマーの多くの人々が使う親しみを込めた呼び方で呼び、「マザー・スーにこの選挙で勝ってほしい」と述べた。「彼女にはこの国を引っ張っていく能力がある。彼女をとても尊敬している。私たちの国をすごくいい方向に変えてくれるだろう」と話した。
高倉健さんのファンたちは、特に、彼のヒット映画が数多く撮影された北海道で、一周忌にあたる11月10日にこの有名な俳優(高倉健さんのこと)を偲んだ。
「もう1年が過ぎました。早すぎますね。敬愛した男らしい男性に会えなくなって寂しいです」と、1977年の映画『幸福の黄色いハンカチ』を記念する夕張市の施設を訪れた元炭鉱労働者の村上輝彦さん(78)は語った。この映画は、高倉さんをスターの座へと押し上げた北海道の路上を舞台にした映画だ。
1999年の映画『鉄道員(ぽっぽや)』が撮影された南富良野駅では、撮影中にこの俳優(高倉さんのこと)が気に入っていた食べ物が、訪れたファンたちに提供された。
1981年の映画『駅』の一部が撮影された北海道南部の増毛町の施設にもファンが集った。
高倉さんは1999年に、『鉄道員(ぽっぽや)』で演じた駅長の演技でモントリオール世界映画祭主演男優賞を受賞した。亡くなったとき、高倉さんは83歳だった。
日本アジアハラール協会によると、立命館アジア太平洋大学のカフェテリアが「ハラル認証」を獲得し、ハラル認証食を提供する国内で最大の施設となったという。
毎日、イスラム教の国出身の学生を含め、約3,000人が、大分県別府市にあるこのカフェテリアで食事をする。
イスラム法では、イスラム教徒は豚を食べることと飲酒が禁止されている。豚やアルコールに触れた調理器具で調理された食事も、たとえ豚もアルコールも含んでいないとしても、食べることが許されていない。
イスラム教国出身の約500人の学生がこの大学に在籍している。カフェテリアのメニューは、どの料理に豚とアルコールが含まれていないかがわかるようになっているが、このカフェテリアではさらにもう一歩進んで、ハラール協会が設定した基準に従ってより厳格に調理器具を使うようになった。
世界大会優勝3回の浅田真央選手は11月7日、北京で開かれた中国杯で優勝し、1年間の休養後、グランプリシリーズへの成功に満ちた復帰を果たした。
浅田選手はトレードマークのトリプルアクセルでフリースケートを滑り出したが、トリプルフリップとトリプルループのコンビネーションの後半で転倒した。
「私は今日の出来に満足していません」と浅田選手は語った。「フリープログラムでもっと取り組む必要のある部分があるように感じました」。
中国杯は、2010年オリンピック銀メダリスト(浅田選手のこと)にとって、競技を1年休んで以来、初めての大会だった。
日本は、11月8日に香港スタジアムで開催された2015年7人制ラグビーアジア予選の決勝で、香港を24対10で破り、来年のオリンピックの7人制ラグビートーナメントへの出場資格を得て、リオに向かっている。
2度のコンバージョンを加えた後藤輝也選手、レメキ・ロマノ選手、合谷和弘選手、坂井克行選手のトライは、最終的に瀬川智広コーチのチームに、リオへの出場権を確保することにつながり、最近のワールドカップで日本代表チームが良いプレイを見せたことが続いて以来、日本を覆っているラグビーへの熱を確かにした。
東芝は11月7日、2015年度前半の連結営業損失が904億円だったことを報告した。家電やその他の主要な事業が不正会計問題の最中で苦戦している。
東芝が4月から9月の期間に営業損失を記録したのは6年ぶりだ。
同社は元経営陣―元社長3人、最高財務責任者2人―を約7年に及ぶ不適切な会計のかどで提訴し、3億円の損害賠償を求めている。
日本初の国産ジェット旅客機が、一連の製造の遅れの後、名古屋空港で11月11日に初飛行を果たした。
三菱リージョナルジェットは、1962年にターボプロペラ機YS-11が登場して以来、日本で初めて製造された旅客機となる。
全長35メートルでツインエンジンのこの飛行機は70から90座席を有し、競合他社の同程度のサイズのジェット機よりも約20%以上燃料効率が良い。
製造した三菱航空機は、東京から上海または台北までこの飛行機は飛ぶことができると述べている。
カタルーニャ議会は11月9日、2017年までにスペインからの独立を目指すロードマップを策定する計画を立ち上げたが、違憲と判断されると予想される。
分離賛成派の政党が、9月の選挙後、バルセロナの議会で過半数の議席を保持しており、分離に向けた議案を作っている。
その議案は、2017年に国民投票で投票される新カタルーニャ憲法を書く計画を提示している。
スペインの憲法裁判所は、ただちにこの議案に違憲という判決を下すと予想される。
ヨルダンの警察官が11月9日、アンマンにある警察官訓練施設で発砲し、2人のアメリカ人と2人のヨルダン人、1人の南アフリカ人が死亡した。警官はその後、射殺されたと、ヨルダン政府の広報官が述べた。
当局はこの襲撃者(発砲した警官のこと)の動機が個人的なものであったのか、政治的なものであったのかを調査していると、広報官のモハメド・モマニ氏は述べた。
ヨルダンは最近、「イスラム国」のグループを含め、過激派に対する戦いにおいて目立った役割を引き受けている。ヨルダンの国土で報復攻撃が起こる懸念が出てきている。
鉄鉱石の採掘場で2つのダムが決壊し、ブラジル南東部の村が洪水にあってから行方不明になっている28人の人々は、生存して発見される可能性は低いだろうと、被災した州の知事が11月8日に発表した。
ミナスジェライス州のフェルナンド・ピメンテル知事は、11月5日にサマルコ鉄鉱石鉱山でダムの決壊を起こしたものが何だったのかは未だに分かっていないと、報道陣に語った。この決壊で、粘性のある泥と水、がれきがベント・ロドリゲス村の集落に流れ込み、建物を倒壊させた。
この炭鉱の所有者は、泥は無毒で、人間の健康に脅威はないと述べている。
ある報告書がロシアで広がるドーピングを訴えた後、11月9日、来年のオリンピックの陸上競技へのロシアの出場が危機に晒されている。
世界アンチドーピング機構(WADA)によるその報告書には、ロシアでは、「あらゆるレベルでの不正の許容が広がっている」と書かれている。WADAは、ロシア政府の職員らは、ドーピングについて知っていたはずだと述べている。
この陸上競技を司る世界機構(WADAのこと)は、ロシアの陸上競技連盟に制裁を科すかもしれないと述べた。リオデジャネイロ五輪にロシアが出られなくなる可能性もある。
フォルクスワーゲンのアメリカ法人は11月9日、排ガス不正問題で汚された同社のディーゼル車の所有者に、「善意の小包」として1000ドル(12万円)相当の贈り物と(顧客への)忠誠のカードを提供した。フォルクスワーゲン・アメリカは、有毒な窒素酸化物についてアメリカが課す排ガス規制に違反する2リットルディーゼルエンジン車の所有者それぞれに、彼らのブランドへの愛顧を支えるため、500ドル(6万円)のプリベイド・ビザクレジットカードと、フォルクスワーゲンのディーラー店で使える500ドルのクレジットが送られると述べた。「影響のある車両への認可を受けた解決策をつくるために休むことなく努力している」と、フォルクスワーゲングループ・アメリカ法人のマイケル・ホーン社長兼最高経営責任者は声明で述べた。
気候変動で、農業への障害とマラリアなどの疾患の蔓延の加速で、2030年までに1億人以上が極端な貧困に追い込まれると、世界銀行が報告書で11月8日に発表した。その報告書は、パリでの国連気候変動サミットを控えた数週間前に発表され、地球温暖化がどれだけ不平等に影響を与えるかを明らかにした。世界の貧しい人々は、海水面の上昇や深刻な干ばつなど、気候変動の衝撃に対処する準備が哀れなほどできていない。「彼らは資源に乏しく、家族や地域、財政システム、(気候変動を)防ぎ、対処し、適応するための、社会的安全保障網から受けられるサポートが少ない」と世界銀行は述べている。
日本政府が日本の高速鉄道システムを輸出する努力を強化するなか、日本と米国は11月9日、最新の鉄道技術に関する情報を交換するための両国間の会議を開催することで同意した。石井啓一国土交通大臣と米国のそれに相当する役職にあるフォックス米運輸長官は、最新の鉄道技術に関して議論と意見交換をするために、およそ年に1度、政府高官らが会合を持つことを東京での会合で合意した。中国など、勢力を伸ばしつつあるライバル国との世界的競争が高まるなか、安倍晋三首相は、日本の高速鉄道システムの輸送を自らの成長戦略の柱に位置づけている。
東京のまもなく取り壊されるホテルオークラのファンらは、世界のリーダーたちやイギリスの王族、そして架空のスーパースター、ジェームズ・ボンドをも迎えてきた60年代の近代主義の最高傑作からの記念品を購入するチャンスを得る。53年の歴史を持つ名高いこのホテル(ホテルオークラのこと)の経営者によると、一流のインペリアルスイートやロイヤルスイートのものを含め、家具やその他の備品がオークションで販売されるという。11月4日に始まり12月20日まで続くオンラインオークションで、300種類以上の品々が出品される。珠玉の品には、VIPルームのソファーセットやサイドボード、ホテルのレストランのダイニングテーブルや椅子が含まれる。
北朝鮮は、首都・平壌のヘリコプターでの遊覧ツアーを提供する意向で、今月から開始すると、同国への旅行を専門とする旅行エージェンシーが11月5日に発表した。「私たちは、105階建ての柳京ホテルの周りを下降して飛び、テートン川を低空飛行して主体思想塔を通り過ぎ、世界最大のスタジアムであるメーデースタジアムの見事な眺めを見る」と、中国に本社を置くヤング・パイオニア・ツアーのローワン・ビアード氏は述べた。旅行者らは、ソビエト時代の軍事輸送ヘリコプター「Mil Mi-17」に乗ることができるだろう。欧米の旅行会社は、この飛行をオプションとして提供する予定で、北朝鮮への旅行に加えて費用は約180ユーロ(24,000円)である。
かつてはタブーとされていた、ブラジル人男性の美容整形手術が急速なペースで伸びており、2分に1人の男性が手術を受けていると、専門家らが11月1日にある記事で述べた。2009年から2014年にかけて、男性の間での美容整形手術は年間72,000件から276,000件へと4倍になったと、ブラジル形成外科学会(SBCP)による研究が示した。SBCPによると、男性の最も人気のある手術は乳房縮小手術で、若者を対象とした美容外科手術の80%を占め、脂肪吸引とまぶたへの施術がこれに続くという。ほとんどの患者は20〜50代だが、まだ働いている高齢者の割合が増え、それが(全体の件数の)増加につながった可能性がある。
体長3.8メートルで体重363キロ以上あるゴジラと呼ばれたワニが、ヒューストンエリアのショッピングセンターの外をうろついているのが発見された後、余生を送るためにワニの保護地に連れて行かれた。
ゴジラは11月7日、テキサス州シュガーランドにあるショッピングセンターに仕事で来た人たちに発見され、近くの小川からそのプラザ(ショッピングセンターのこと)までさまよっていてたどり着いたと思われている。
地元の警察は、「迷惑なワニを捕まえる人」として州で免許を得ているクリスティ・クロボースさんを呼び、ゴジラを抑えて運び去るように頼んだ。
その45キロの歯科衛生士(クロボースさんのこと)は、報道陣に、正面からワニを捕まえようとしたが、「ワニの口のまわりに手をしっかりまわすことができなかった」と話した。
彼女はワニの背中に飛び乗ったが、ワニのしっぽで足を強打され、倒されてしまった。
「最終的に、私は彼の顎を掴んで、危なくないようにテープで巻きつけた」とクロボースさんは話した。
そのワニはとても重かったので、ホーム・デポからフォークリフトを借りてトラックに乗せられた。
クロボースさんは、ゴジラは片目が見えないと言った。ワニの安全のために、保護地に連れて行かれる。
私が見たANAのジェット機のいくつかに施された塗装から判断するに、日本は新しい『スター・ウォーズ』の映画でかなり盛り上がっているようだ。
ジョージ・ルーカス監督のオリジナル映画に見られる黒澤監督と侍の影響は明らかだ。感覚は双方に共通しているようで、日本はスター・ウォーズのものは何でも―インスタントラーメンの限定版のカップや、さっぽろ雪まつりでの巨大なダース・ベイダーの雪像を掘る兵隊を送ることでも―好きなようだ。
アイルランドでも、これからのシリーズ2本の映画にわくわくする理由がある。エピソード7(スター・ウォーズ/フォースの覚醒)とエピソード8は両方とも、ここアイルランドを舞台に撮影されたからだ。
スケリッグ島は、大西洋から巨大なゴシック調の大聖堂のように突き出た2つのピラミッド状の砂岩だ。ドラマチックで異世界のようで、監督がなぜSF映画をそこで撮りたかったのかが分かる。
また、アイルランド政府には映画業界に気前のいい優遇税制措置がある。『ブレイブハート』と『プライベート・ライアン』の戦闘シーンのほとんどは、スコットランドやノルマンディーではなく、アイルランドで撮影された。わが国の政府は、税で損失するものはハリウッドへの露出がもたらす観光収益が取り返して余りあると主張している。
しかし、スケリッグ島でスター・ウォーズが撮影されることは、誰もがうれしいわけではない。環境と遺産の観点からは特に、反対意見もある。
スケリッグ島はたった2つの島だ。リトルスケリッグは世界で2番目に広いカツオドリのコロニーの住処となっている。ボートからは、白いフロスティングで覆われたケーキのように見える。これは、何万もの海鳥がそこに巣を作り、彼らの残した何千トンもの糞の堆積物があるためだ。糞の堆積物は肥料として賞賛されているが、ほとんどの人は鳥の糞だということしかしらない。ハリソン・フォードやマーク・ハミルがその上で映画を撮ったなどとは予想もつかないだろう!
大きい方の島―実際の映画のロケ地―はスケリッグ・マイケルとして知られ、6世紀の修道院があったところだ。この修道院は、自分たちと文明化の間に、12キロの荒海を隔てておきたかった聖職者によって建てられた。その開拓地は長い間使われていないが、状態良く保存されている。スケリッグ・マイケル島は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。
こうした遺跡への世界からの大規模な観光の影響―ヨルダンのペトラからペルーのマチュピチュに至るまで―は、スケリッグ・マイケル島での撮影に関する懸念の理由の一つで、環境保護活動家たちは、より多くの観光は、そのような繊細な環境が最も必要としないものだと述べている。
スケリッグ島を訪れることをお勧めするが、来れなければ、少なくとも『フォースの覚醒』で2つの島の1つを見ることができる。