東京の靖国神社の公衆トイレで11月23日、爆発音が聞こえ、けが人は出なかったが、パリでのテロ攻撃を受けて警戒が高まっている時とあって、警察に調査を促した。
境内の南門付近にある男性用トイレで午前10時頃に爆発音が聞こえた後、焼け焦げたバッテリーケースの残骸が個室の1つで発見されたが、床や壁には焦げ跡は見られず、従って、爆発が実際に起こったのかどうかを証明する兆候はないと、警察の捜査員は後に明らかにした。
爆発音が聞こえる前に、紙袋を持った男が防犯カメラに写っていたと捜査員は言い添えた。
有罪判決を受けた戦争犯罪者たちが240万人の戦死者とともに祀られているこの神社は、日本の政治指導者たちが参拝すると外交摩擦をよく起こしている。多くの近隣諸国は彼らの参拝が戦争犯罪者を賞賛しているように思えるからだ。
この事件は、午前10時から始まる神道の祭事に出席するために約100人の人が神社の本殿に集まっていたときに起こった。多くの家族も3歳、5歳、7歳の子どもの成長と幸福を願う毎年の行事(七五三のこと)で境内にいて、門は午前6時から午後5時まで開門していたが、行事は中止とせざるを得なかった。
日本の中部にあるお寺では、10月後半から参拝者が急増している。日本でのラグビーブームで、このお寺の仏像が、キックする準備をしているときの日本のスター選手に似ているということの発見につながったためだ。
関善光寺にある高さ3メートルの仏像は、ラグビーファンの頭に五郎丸歩選手の姿を思い起こさせる特有の手の組み方をしている。
住職の佐藤舜海さんは、岐阜県関市にあるその寺を訪れた何人かが、この仏像と、五郎丸選手がイギリスで行なわれたラグビーワールドカップ中の10月中旬にとっていたお決まりのポーズとが似通っていることについて、佐藤住職に話したと語った。この40歳の僧侶(佐藤住職のこと)は、この話題についてフェイスブックに投稿した。「反響の大きさに驚いている」と佐藤住職は述べた。
この僧侶によると、この仏像はおよそ100年前に中国から日本へ渡ってきたという。
全部で601人の赤ちゃんが11月23日に横浜の商業施設で行なわれた「はいはい競争」に参加し、そのような競争への参加者数でギネス新記録を達成した。
赤ちゃんたちは、お気に入りのおもちゃやお菓子で親に励まされ、3メートルのコースを1等賞を目指してはいはいした。生後6カ月から16カ月の赤ちゃんにこのイベントへの出場資格があった。
以前のギネス記録は昨年6月に中国で更新されたもので、同様のイベントに451人の赤ちゃんが参加した。
予選と準決勝を勝ち抜いた8人の決勝進出者のうち、生後13カ月の東京都・山口結衣さんが、教育サービスを提供するベネッセホールディングスが主催したこのイベントの勝者となった。
「娘が1位になるとは思っていませんでした」と結衣さんの母親の裕美さん(30)は話した。
与党の自民党は11月20日、自由貿易協定の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で予想される影響に、農家と企業が対処しやすくする一連の提言をまとめた。
自民党の政策案は国内産業を保護することよりも輸出を促進する対策に重きを置いている。
「TPPは、特に地方で核となる中規模の企業において、我が国が事業と雇用を拡大する多大な機会をもたらしうる」と11ページあるこの政策案は強調している。
表現の自由に関する国連の専門家は11月19日、12月に行なう予定だった訪問を、日本政府が中止したと述べた。
意見と表現の自由に関する権利の促進と保護を担当する国連の特別報告者であるデービッド・ケイ氏は共同通信に「(日本の〉政府と協働を続けられることを望む」と語った。
異例の中止は、ケイ氏が秘密保護法案などの問題を提起するのを日本政府が妨げようとしているという批判を招いた。秘密保護法案は情報漏えいを防ぐことを目的に作られた。
カナダの通信衛星を載せたH-IIAロケットは11月24日に離陸し、日本が建設したプラットフォームから商業衛星が初めて宇宙に打ち上げられた。
鹿児島県の種子島宇宙センターから午後3時50分に打ち上げられたこのロケットは、衛星をさらに遠い距離に運び、地球の静止軌道に近づけることを目的に改良された2段エンジンを搭載している。
宇宙航空研究開発機構は、この改良で衛星の打ち上げの注文がもっと多くなることを望んでいる。
日本相撲協会は、11月20日に多臓器不全のため亡くなった理事長の北の湖親方の告別式を東京の両国国技館で12月22日に行なうと11月21日に発表した。62歳だった。
今年の最後の大会となる大相撲九州場所の千秋楽の前日、福岡国際センターでは日本の国旗が半旗にされた。
北の湖親方(本名:小畑敏満)は、24回の優勝で歴代記録の5位につけていた。わずか21歳で横綱になった。
香港の民主主義を求める運動は11月23日、昨年の打撃を与える抗議活動に参加していた約8人の候補者が区議会議員選挙で当選し、勢いづいた。一方、政治的な分裂の両サイドでベテラン議員の何人かが敗北を喫した。
通称「傘兵」―活動家たちが催涙ガスと催涙スプレーから身を守るために傘を使った2014年のデモ活動から名付けられた―の当選は、中国が支配するこの都市における政治の変化を求める声が続いていることを反映している。
マリの国営放送は11月23日、マリの首都のバマコにある高級ホテルで死亡した2人の射殺犯の写真を放送し、この射殺犯についての情報提供を求めた。
2人の若い男の写真は、11月20日に19人が死亡したラディソンブルホテルでの暴力事件の後で撮られたと、内務省のババ・シッセ司令官は述べた。
攻撃の際に「神は偉大である!」とアラビア語で叫んだ銃撃者らは、7時間以上の包囲攻撃の後で治安部隊に射殺された。
アメリカの保健監視機関は11月19日、遺伝子組み換えされたアトランティックサーモンを人の食用に養殖することを認可した。DNAが科学的に組み換えられた生き物が認可されたのは初めてのことだ。
マサチューセッツ州にあるアクアバウンティ・テクノロジー社が作ったこの製品は、従来の養殖アトランティックサーモンと栄養的に同等であるため、特別なラベルを張ることは義務付けられないと、米食品医薬品局(FDA)は11月19日に発表した。
アクアバウンティ社は、サーモンが販売できるようになるまでは2年ほどかかるだろうと見込んでいる。
トルコの戦闘ジェット機は11月24日、シリアの国境付近でロシアの戦闘機を撃墜した。領空侵犯を繰り返し警告していた。しかし、ロシア政府はロシアのジェット機がシリアの領空を出ていないことを証明できると述べた。
NATO加盟国の武装軍がロシアもしくはソビエトの軍用機を撃墜したのは1950年代以来初めてとなる。トルコとロシアは、冷戦時代の敵国同士だった。ロシアの操縦士2人のうち1人が死亡したとトルコ当局は発表した。
ロシア政府の広報官は、その事件を「極めて深刻な出来事」だったが、結論を導くのは早過ぎると述べた。
アメリカの製薬大手ファイザーとアイルランドのアラガンは11月23日、約1600億ドル(19兆7000億円)で合併すると発表した。この取引は、売上高で世界最大の製薬会社を生む。2016年後半に完了すると見られるこの合併の発表は、ニューヨークを本拠とするファイザーが、報じられるところによると、アラガンを事実上買収することによって、税負担を軽くすることを目指すなかで、出された。アラガンはダブリンに本社があり、実質法人税率が低い。ファイザーによると、合併後の事業は、ファイザーPLCと改名され、アイルランドにあるアラガンの法的な本拠地を残したまま、営業本部はニューヨークに置かれるという。
11月19日に発表された調査によると、アメリカの多くで手頃な住宅が乏しいなか、アメリカのホームレスは今年、約56万5000人―その4分の1は子どもたち―となったという。
アメリカの住宅・都市開発省(HUD)によるこの報告書は、ホームレスの数は2014年よりもわずかに減少したと述べている。
アメリカのホームレスの実際の数は、HUDの寸評が示すよりも多い可能性がある。頭の上に屋根をつける手段を持たずに暮らす多くの人々は、この調査の範囲外にいて、友人の家のソファか親戚の地下室で眠っている。
コンビニを運営するローソンは、三菱東京UFJ銀行とともに新銀行を設立し、銀行業への参入を検討していると、業界筋が11月20日に発表した。新銀行の設立を通じて、ローソンは顧客の増加と、ATM手数料による収益ベースの拡大を狙っている。ローソンは現在、サービスは引き出しと送金に限られているものの、大手銀行や地方銀行と提携して、全国12,000店舗にATMを設置している。新銀行で、同社は海外送金や口座開設などの新サービスの開始を計画している。
プロダクトマネージャーのケリー・ウィンターズ氏によると、フェイスブックは、元交際相手の写真や投稿をこのSNS上で見る回数を削減するツールをテストし始めたという。「関係ステータスを、もう関係のない人同士を示すものに変更するとき、これらのツールを試してみるよう促される」とウィンターズ氏は11月19日に述べた。別離のツールを使うと、相手を友だちから外す、または、ブロックすることなく、元交際相手の名前やフェイスブック上のプロフィール写真の表示回数を減らすことができる。ウィンターズ氏によれば、ニュースフィードに元交際相手の投稿は表示されず、メッセージを書いたり、写真にタグ付けしたりしたときに、その名前が提案されることもなくなるという。
トイザらスは11月20日、パリで起きた攻撃を受けて、おもちゃの銃や警察を混乱させるような子どものおもちゃをフランスの店舗の棚から撤去すると発表した。
「トイザらスの管理部はフランスの店舗のディレクターに、銃や武器に見える23種類のおもちゃを撤去するよう求めた」とおもちゃの大手多国籍企業は述べた。「この決定はパリでの襲撃を受けて採られた」と同グループは説明した。「これらのおもちゃは本物の武器だと勘違いされる可能性があり、警察の部隊に混乱の元となるかもしれないため、この決定をした」。
同社はこれらのおもちゃが棚から撤去されるのは、どのくらいの期間になるかについては述べなかった。
ロサンゼルス国際空港の職員らは、富裕層や有名人がパパラッチから離れて飛行機を待つことができる特別ターミナルの開設を認めた。11月19日に許可されたそのラウンジは、主要な空港で利用できるファーストクラスエリアの輝きすら失わせる。「遠隔ラウンジ」と呼ばれるこのラウンジは、ロサンゼルス空港局によって認可され、このようなスペースはアメリカの空港で初めてとなる。類似のエリアがすでにロンドン、ドバイ、パリには存在する。アメリカのメディアによると、有名人やビジネスの重役たちなどの裕福な人々は、このスペースを利用するのに1500ドル(18万円)から1800ドル(22万円)を支払うことも予想されるという。
コンテストの審査員らは、ジンバブエで開催された第4回ブサメンコンテストの新しい勝者に栄誉を与えたが、観客の人気者の支持者らを動揺させ、このイベントでの暴動を引き起こした。
審査員らは11月21日、2012年からタイトルを保持してきたウィリアム・マスビヌさんではなく、42歳のマイソン・セレさんを選び、セレさんの前歯がたくさん抜けていることや、さまざまな奇怪な顔の表情を(その理由に)挙げた。
マスビヌさんとその支持者らは、この決定を聞いた途端、審査員らをもみくちゃにし、セレさんは勝利するには「ハンサムすぎ」、彼の醜さは抜けた歯によるもので自然なものではないと主張した。
「私は生まれつき醜い。彼は違う。彼は口を開けたときだけ醜い」と、マスビヌさんは主張した。「勝利するには歯を失わなければならないのか? そんなのはいかさまだ」と、別の出場者のパトリック・ムペレキさんは叫んだ。
けが人は出なかったが、結果が発表されたときに、押したり突いたりが多数行なわれ、侮辱する言葉が審査員らに投げかけられた。
セレさんは、賞金の500ドル(61,000円)を手に入れ、批判する人たちをただの「負けっぷりの潔くない人」だとしてはねつけた。
日本の田舎で過ごした2年の間、アメリカ人の友人と私とでよく話したのは、どんな和食以外のレストランをこの町に魔法でつくって出現させたいかが主だった。「あのアパートの隣の空き地にメキシコ料理店をつくれるし、電器屋の近くにハンバーガー屋を建てられるよ」。
こうした一連の空想は、特に辺ぴで小さなところに住んでいるとときどき起こる退屈に触発されていた。それでも、私たち2人にとって、共通の母国の食べ物がいまや簡単に入手できなくなってしまったことに耐えるための方法だったとも思う。もちろん、今や私たちはおいしい和食に囲まれているが、ときどき大きなアメリカンバーガーやテックスメックスのブリトーが食べたくなるものだ。
今私は東京に住んでいて、東京は日本のどこよりも国際的な食事の選択肢を誇る。過去1年に、人気の食べ物の選択肢の新しい波がこの地に出現した。今年の春、アメリカのファストフード店タコベルが渋谷に店舗を構え、国外に住むアメリカ人の心を踊らせた。
それでもタコベルは、アメリカでは最も安いがおいしいとは言えない食べ物と考えられていて、この首都(東京のこと)の食事の背景への変化には例外だったかもしれない。今年開店したレストランのもう一つの波は、マグノリアベーカリーやルークスロブスターなどニューヨークのしゃれたレストランだ。アメリカで人気を高めている「ファストカジュアル」の店の進出も相次いだ。ファストフードのレストランがスピードと低価格を強調する一方で、ファストカジュアルは、食べ物はすぐに出てくるが、高級でより高い値段のものを提供している。
最近、お腹の空いている消費者たちがもっと早くてカジュアルな店を選ぶようになり、マクドナルドやバーガーキングのような昔ながらのファストフードチェーンは、アメリカで事業が低迷している。日本でも同じことが起こっているようで、マクドナルド・ジャパンは、食に関するさまざまなスキャンダルの後に売上が急落し、フレッシュネスバーガーやモスバーガーなどの日本のチェーン店が特別でより高級な店舗をアメリカのファストカジュアルを真似して東京にオープンしている。
最近あった最大の進出は、明治神宮外苑の公園でこの11月に、愛されるニューヨーカーのハンバーガー店シェイクシャックが日本の第1号店を11月13日にオープンしたことだ。これはファストカジュアルの考え方を行動に移した好例の1つだ―マディソン・スクエア・ガーデンの近くで1店舗から始まったが、今では世界中に店舗を誇っている。
東京が、特にアメリカからやってきたファストカジュアルレストランを受け入れることで、結果として、新年にむけてアメリカの味が恋しくなる人々にとってより品質の良い食事の選択肢を提供するすべにつながった。私はこうした場所でいつでも食べたいというわけではないが、懐かしい気持ちが起こり始めたときに頼りになる場所がいくつかあるとうれしい。