国連気候変動サミットが、パリで11月30日に開幕し、温室効果ガス排出量の抑制について国際的な合意形成を目指して約150ヵ国の首脳らが、骨の折れる2週間の交渉となるのは必至の交渉に新鮮な勢いを吹き込んだ。
今までにない注目が今年の気候変動会議に払われたのは、国連気候変動枠組条約に参加する196ヵ国が、全ての国に関わる二酸化炭素削減の新しい枠組みについて合意を形成しようとしているからだ。
フランスの首都で起こったテロ攻撃で130人が死亡してから2週間しか経っておらず、異例の厳戒態勢がしかれたなかで、会合はパリ郊外のル・ブルジェで開催された。
会合の前夜には、気候変動に対するアクションを求める集会が開かれていたパリのレピュブリック広場で、警察と抗議者らが衝突した。付近では、約1万人が腕を組んで、地球温暖化で影響を受けるコミュニティとの団結を示す人間の鎖を形成した。一方、パリでの行進に参加できなかった人たちを表すために、22,000足の靴が公園に置かれた。その首都(パリのこと)で予定されていた複数の環境団体が主催する大規模な行進は、安全上の懸念のなかで中止された。