国連気候変動サミットが、パリで11月30日に開幕し、温室効果ガス排出量の抑制について国際的な合意形成を目指して約150ヵ国の首脳らが、骨の折れる2週間の交渉となるのは必至の交渉に新鮮な勢いを吹き込んだ。
今までにない注目が今年の気候変動会議に払われたのは、国連気候変動枠組条約に参加する196ヵ国が、全ての国に関わる二酸化炭素削減の新しい枠組みについて合意を形成しようとしているからだ。
フランスの首都で起こったテロ攻撃で130人が死亡してから2週間しか経っておらず、異例の厳戒態勢がしかれたなかで、会合はパリ郊外のル・ブルジェで開催された。
会合の前夜には、気候変動に対するアクションを求める集会が開かれていたパリのレピュブリック広場で、警察と抗議者らが衝突した。付近では、約1万人が腕を組んで、地球温暖化で影響を受けるコミュニティとの団結を示す人間の鎖を形成した。一方、パリでの行進に参加できなかった人たちを表すために、22,000足の靴が公園に置かれた。その首都(パリのこと)で予定されていた複数の環境団体が主催する大規模な行進は、安全上の懸念のなかで中止された。
ドイツの人々は、今年はクリスマスプレゼントに使うお金を減らし、その代わり、同国が難民の記録的な流入に直面しているため、チャリティに財布を開くと答えていることが、11月27日に研究で示された。消費者心理に関するGfKインスティテュートは、ドイツ人が今年、クリスマスプレゼントに費やす金額は平均で274ユーロ(35,600円)で、2014年よりも4%少なかった。
同時に、ドイツ人はチャリティにまわすお金を増やしている:今年の最初の9カ月間は、寄付が約14%増加した。
「これは明らかに、主に9月以降、ドイツに到着した難民の流入が理由だ」と、GfKのアナリストWolfgang Adlwarth氏は述べた。
寄付をするトレンドは、特に30歳前後の人々に強かった。同グループ(GfKのこと)は、今年、プレゼントにかける金額が24ユーロ(3,100円)減り、寄付が63ユーロ(8,200円)増加すると予測した。
母親のキャサリン・ケンブリッジ公爵夫人が撮影した写真で、シャーロット王女はかわいらしい犬のおもちゃと一緒にうれしそうな様子を見せた。これは、11月29日にケンジントン宮殿が公開した生後6カ月の赤ちゃん(シャーロット王女のこと)の2枚の写真のうちの1枚だ。もう1枚では、王女は何かが彼女の注意を引いたかのようにカメラを越えて見ている様子を写している。
リバティ柄のドレスとピンク色のカーディガンを着たシャーロット王女の写真は、11月初めにイングランド東部にあるウィリアム王子とケイト妃の別荘アンマー・ホールで撮影された。
この写真は、この家族が受け取った「シャーロット王女についての温かいメッセージ」全てに対し、支持者へ感謝するために公開された。
シャーロット・エリザベス・ダイアナ王女は5月2日に生まれ、チャールズ王子、彼女の父親のウィリアム王子と2歳になる兄のジョージ王子に次いで英国の王位継承4番目にある。
Jリーグは11月30日、浦和レッズのサポーターだと言う人物による人種差別的なツイッター投稿について、浦和レッズに処罰を与えないと発表した。
そのツイートは11月28日に投稿され、ガンバ大阪がJリーグの準決勝において、浦和レッズとのアウェイでの試合に3-1で勝利した後、ガンバ大阪のブラジル人ストライカーのパトリック選手に向けられた。1つの投稿文は「死ね、黒人」と書かれていた。
そのツイートについて、高校生が謝罪した。
民話の妖精や怪物である妖怪を描いた『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズで知られる漫画家の水木しげるさんが、倒れた後、東京の病院で11月30日に多臓器不全で亡くなったと、水木さんの事務所が発表した。93歳だった。
水木さん(本名:武良茂さん)は、戦争の恐怖をよく描いてきた。『ゲゲゲの鬼太郎』では、主人公が人間と精霊の世界との間の平和を探求する。
東京高等裁判所は11月27日、元オウム真理教信者の菊地直子被告に対し、1995年の爆破事件における殺人未遂について、無罪判決を言い渡した。この事件で、菊池被告は故意の共謀をしたかどで告訴されていた。
東京高裁は、東京都庁本部を爆撃する企てを知らなかったという菊池被告の主張を受け入れた。その事件で、当時の東京都知事だった青島幸男氏の秘書が大けがを負った。43歳の菊池被告は釈放された。
今年最も印象に残った流行語が12月1日に発表され、「爆買い」(中国人観光客が爆発的に買い物をしまくること)、「トリプルスリー」(野球での「トリプルスリー」の達成)という言葉が、ともに最高賞を獲得した。
トップ10の流行語ランキングは、出版社の自由国民社によって発表された。
受賞者の1人、電器店チェーンのラオックスのルオ・イーウェン社長は、「爆買いは日本の製品の高品質を示している」と述べた。
アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は11月29日、ニュージャージー州ジャージー・シティで数千人のイスラム教徒が9月11日の世界貿易センタービルへの攻撃に歓声を上げていたと彼が言ったときに自分は「100%正し」かったと主張した。事実確認をする人々がトランプ氏の断言の誤りを証明したにもかかわらずである。
トランプ氏は、テレビ局NBCに対し、その祝い(イスラム教徒が喜び合っていることを指す)を数百人の人々がテレビで見たと語った。「私はそれを見た。大勢の人々が見たのだ」と彼は言った。
NBAのスター選手コービー・ブライアント選手は今季で引退することを決意し、ロサンゼルス・レイカーズでの20年間のキャリアを終える。
37歳のブライアント選手―NBA通算得点歴代3位―は、11月29日に『プレイヤーズ・トリビューン』上で詩の形でこの発表をした。
「私の心臓は打撃に耐えられる。私の頭も苦しみに対処できる。しかし、私の身体が別れの時だと言っている」とブライアント選手は書いた。
ローマ法王フランシスコは11月30日、最後に残ったイスラム教の地区である中央アフリカ共和国の首都バンギを訪れ、歴史的な訪問を果たした。2年間に渡るキリスト教徒とイスラム教徒間の暴力のために、100万人近くが祖国から逃れざるを得ない状況となっているこの国で、平和を訴えた。
この訪問は、ローマ法王による大胆な動きであり、ローマ法王は、ここを訪問してのメッセージ―恐怖よりも信仰―を届けるために、同市の最も危険な地域を練り歩いた。平和維持部隊が、ローマ法王の訪問中、大衆を高いところから見張っていた。
北京は11月30日今年最悪の大気汚染に見舞われ、市内各所の観測施設で極めて危険なレベルの汚染物質が報告された。
市当局はまれなオレンジ色の警告を発した。これは、4段階中2番目に高い危険度を示す。いくつかのステーションでは、PM2.5の粒子が1立方メートルあたり600マイクログラム超を示した。学校では屋外活動を中止した。
「肺が塞がれたような感じがする」と、北京の繁華街にあるオフィスビルで警備員のXu Pengfeiさんは語った。
エジプトは11月28日、3,300年前からある墓を新たに探査した予備段階の調査結果に基づき、ツタンカーメン王の墓の中に隠された部屋が見つかる可能性が90%だと発表した。11月28日にルクソールで開かれた記者会見で、マムドゥーフ・ダマティ考古相は、調査が再開されるまでの約1カ月間の分析のために、調査結果が日本に送られると話した。
イギリス人のエジプト学者ニコラス・リーブ氏は、ツト王の名でのほうがよく知られているツタンカーメンは、19歳で亡くなり、もともとはネフェルティティ女王の墓だった部屋の外側の部屋に急いで埋葬された可能性があると理論化している。
男性と女性の脳は本当に異なるのだろうか? 全体の構造を見てみればそうではないと、新しい研究は述べている。特定の部分には性差が示されるが、個々人の脳は「男性」の特徴のみ、もしくは「女性」の特徴のみしかないということは滅多にないと、研究者らは報告した。それらが混在している可能性のほうが高い:女性によく見られるものもあれば、男性によく見られるものもあり、男女両方によく見られるものもある。これは、脳が2つの性差に基づくカテゴリーにきちんと分けられるという考えとは反対の主張になると、共著者でテルアビブ大学のダフナ・ジョエル氏は結論づけた。彼らの研究成果は『米科学アカデミー紀要』に掲載された。
コーヒーを1日に3〜5杯飲むという人は、心臓病、自殺、糖尿病、パーキンソン病で早死する確率が低いと、アメリカの研究者らが発表した。カフェイン入りでもカフェインなしでも効果が見られたと、科学誌『サーキュレーション』に掲載されたハーバード大学T.H.チャン公衆衛生学大学院の研究者たちによる研究は述べている。「コーヒーに含まれる生理活性化合物がインスリン抵抗性と体系的な炎症を抑える」と、筆頭著者で栄養学博士課程のMing Ding氏は述べた。「これは我々の発見のいくつかの説明になるかもしれない」という。
11月19日に行なわれた調査によると、ある人にとっての健康的な食べ物が、ほかの人にとっては体重の増加につながるかもしれないという。その調査は、ワンパターンの食事法が根本的な誤りであることを示した。たとえばこの研究で、ある女性は脂肪分が低く、栄養が豊富だと一般的に考えられるトマトを食べたときに血糖値の上昇があった。この調査結果は、イスラエルで800人を対象にした研究に基づいており、科学誌『セル・プレス』に掲載された。「最初のとても大きな驚きと衝撃的な発見は、特徴的な食事に対して人々に見られる反応のかなりの多様性だった」とイスラエルのワイツマン科学研究所のエラン・シーガル氏は述べた。
11月23日に発表された研究によると、孤独は高齢者の早死リスクを14%高める可能性があるという。孤独の危険性は、長い間知られていたが、身体への影響はあまりよく理解されていなかったと研究者らは述べた。シカゴ大学の心理学者ジョン・カシオピオ氏が率いる研究チームは、以前、体内の抗ウイルス反応で活躍するほかの遺伝子の活動の増加に関わる遺伝子にも、減少に関わる遺伝子にも、発現の高まりに孤独との関連を特定していた。この結果、免疫システムが弱化して、一人暮らしの人が病気にかかりやすくなる。
ストックホルムの若者向けの医療クリニックは、若い男性らに特別な計測テープを配布し、自分の男性器を計測するように促していると、同クリニックは11月30日に発表した。23歳までの若者を相手にしているこのクリニックによると、この戦略は、コンドーム使用の減少傾向を逆転させ、性感染症を予防するために若者が適切なサイズのコンドームを間違いなく購入するようにさせることを目的としている。長さではなく外周を測るこの計測テープは、12月1日からこのクリニックで無料配布されている。「セックスの最中にコンドームが外れたり破れたりする理由は主に、間違ったサイズのものを購入したことだ」と、クリニックの看護士、エディ・サンドストロム氏は述べた。
「お前を殺してやる」という耳をつんざくような悲鳴と叫び声(を聞いたという通報)を受け、午前2時にオーストラリアの警察がシドニーの住宅に駆け付けたが、そこで見られたのは決まりの悪そうな男性と大きなクモだけだった。
11月21日、男性と女性の家庭での暴力的な口論の通報があった後、港湾地区ウォルストンクラフトのアパートに警官らが駆け付けたと、ニューサウスウェールズ警察は発表した。
女性がヒステリックな叫び声を上げ、男性が「殺してやる、お前は死んだ! 死ね! 死ぬんだ!」と叫び、家具がひっくり返る音がしたと、隣人らは通報した。
「多くのパトカーがその住所に駆けつけ、ドアを叩き始めた」と、港湾地元地区担当官がフェイスブックページで述べた。
30代の男性が玄関に出てきて、殺害の脅しについて質問された際、この騒ぎを起こした原因が明らかになると男性は恥ずかしそうで、申し訳なさそうにすらした。
「クモだったんだ、とても大きな」と彼は話し、殺虫用のスプレー缶を持ってアパートの部屋で大きなクモ形類動物を追いかけていたことを認めた。
叫び声について質問されると、彼はこう応えた。「ええ、すみません、あれは僕です。クモが本当に嫌いなんです。」
東京に戻ると、ごみを正しく分別しないことで滞在中に一度は母にしかられる。母の近隣では、リサイクル可能なごみが「プラスチック」、「紙」、「不燃物」などのような大まかな分類だけでなくて、ペットボトル、缶、新聞紙、ダンボール、牛乳パック、衣類などのようにもっと細かな分類に分かれているのは私にとって驚きであり、イラ立つことであった。「布切れを燃えるごみに入れたって大したことないじゃないの!」と母に大声を上げたが、母は律儀に燃えるごみの袋から布を取り出してほかの布と一緒に束にまとめる。彼女がかなり細かいのは、環境保護主義者だからではなくて、アパートでは「人から見られている」からだ。
ホノルルの家主さんは、ごみ箱に何を捨てているか誰が見ていようが気にしていないようだ。確かにごみ袋は、母のゴミ袋のように透明ではない。しかし、ホノルルでは、ごみの分別は母のところほど面倒でもない。色分けされた3つのごみ箱があるだけだ。青はガラスびん、プラスチック容器、新聞紙のようなリサイクル可能なものの混在、緑は庭ごみなどのコンポスト化が可能な有機ごみ、灰色はビニール袋やガラス食器、ダイレクトメールなどのような普通ごみだ。子どもでもごみをどのごみ箱に入れるかどうか間違いようがない。
しかし、8人が同じ屋根の下で毎日暮らしていることがある私の家では、灰色のごみ箱がすぐにいっぱいになる。そのため、翌週のゴミ収集を待つ不便を防ぐために、家主さんは普通ごみを青のリサイクルごみの箱に捨てることがある。
環境に優しくするためにベストは尽くしているが、私の行動は自分の目の前の関心事によって決まることも多い。私には台所とトイレを共同で使っている2人のルームメートがいて、そこでは、キッチンペーパーやゴミ袋、トイレットペーパーなどを共同で使っている。これら3つの生活用品にかかるお金を節約するために、私はリサイクルごみを、アルミ缶とペットボトル、ガラスびんをそれぞれ5セントに替えてくれる近所のリサイクルセンターに持っていく。
リサイクルセンターは美しく手入れの行き届いたワイキキのビーチや、エアコンの効いた繁華街のオフィスのようなところではない。誰でも、「お客さん」でさえ、アルミ、プラスチック、ガラスをうだるような暑さの太陽の下で手を汚して分別する。
従業員の1人がアルミを破砕機にかけ、別の従業員が顔の油と汗を拭いて私の換金額を計算しているのを見る。その空気は、汚れと汗と気の抜けたビールの混ざったようなにおいがするが、見た目は人の目を欺く。換金した5ドルを手に車で家まで帰るとき、リサイクルセンターで働いたら、大学の非常勤講師をするのと同じくらいの額のお金を稼げるのではないかとふと思った。