日本の国宝に登録されている高さ15メートルの像である奈良の大仏には、螺髪として知られる頭部の巻き毛が、古代の文献に記されている966個ではなく、492個しかないと新しい調査が明らかにした。
この発見は、東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授が実施したレーザースキャン法を用いたこの像の頭部の3D分析によってわかった。レーザー光線が用いられたのは、仏像の裏にまわって後ろにある螺髪を数えるのが物理的に不可能だったためだ。巨大な金の装飾物が仏像の頭部の背後にある。
大石氏によると、この仏像には483個の螺髪があり、9つがなくなっていて、合計すると492個¥1100年代の最古の巻物で言及されている966個の約半分ほどしかなかった。