2014年8月に国境検閲所で逮捕された、ズボンに51匹の生きたカメを入れていたカナダの大学生は、12月1日、ミシガン州のアン・アーバーにある米連邦地方裁判所で6つの密輸の容疑に対して罪状を認めた。
オンタリオ州のウィンザーに住むカイ・シュー被告(27)は、2014年4月から2014年9月に逮捕されるまでの間に、1,600種類以上のさまざまな種のカメをアメリカ国外へ密輸したり密輸しようとしたことを認めた。6つの訴因のいずれにおいても、最長10年の懲役判決が言い渡された。
刑事告訴によると、2014年8月、シュー被告は米国・カナダ間の国境をわたってデトロイト州に入り、手荷物受取所で荷物を受け取ったあと、もと来た国境へ向かう前に品物(カメのこと)を運び屋に渡しているらしいところを米国の捜査官が目撃したという。
この刑事告訴によると、デトロイト・ウィンザー・トンネルを通過して戻ろうとしたところ、シュー被告はカナダ国境サービス機関のスタッフに呼び止められ、同機関はテープで被告の足に固定された41匹の生きたカメや、足の間に隠された10匹のカメを発見し、押収したという。
シュー被告は逮捕された日、スーツケースに1,000匹以上のカメを荷詰めし、これを雇った密売人に渡しデトロイトから上海に送らせようとしていたと、検察官らは述べた。