シベリアトラのための生きた獲物としてロシアのサファリパークに入れられたヤギは、代わりにこの大きな猫(シベリアトラのこと)を友達にし、二匹は切っても切れない仲となり、この話はロシア人をとりこにした。
トラの「アムール」とヤギの「チムール」は現在、プリモルスキーサファリパークの同じ囲い地の中で寝ている。二匹は、一緒に食べたり雪の中で遊んだりし、遊びでお互いに頭突きをすることすらある。
この類稀な友情物語は、ロシア人の心に触れ、同サファリパークはこの二匹についての定期的な最新情報を発表し、その囲い地にウェブカメラを設置することを計画している。
過去3年間にわたって週に2回、捕獲して食べるために生きた動物を与えられていたアムールは、先月、雄のヤギが囲い地に入ったとき、そのヤギは全く恐怖を示さなかったのでヤギに触れなかったと、サファリパークのスタッフは述べる。
サファリーパークのドミトリー・メゼンツェフ園長は、この珍しい男同士の友情について、奇跡にほかならないと言い表した。
チムールは現在、かつてアムールが寝ていたシェルターの中で寝ている。アムールは現在、「ヤギに敬意を表して」生きたウサギを昼食に与えられていると、メゼンツェフ園長は話した。