テレビの視聴率の調査会社ビデオリサーチ社によると、大晦日に放送されたNHKの紅白歌合戦の視聴率は、わずか39.2%で、年に1回のその壮大なショー(「紅白歌合戦」のこと)の65年間の歴史の中で最低となったという。
その年に最も成功した歌手たちが出演するこの年に1度の音楽番組は、全盛期には高視聴率を誇り、1963年には81.9%という高さを記録していた。
かつてはあらゆる世代に愛されていたこの番組は、「紅白を見たことがない人々を引き付けることができなかった」と、音楽業界アナリストの臼井孝氏は述べた。「若者に人気のアーティストは番組の早い時間に登場し、フィナーレに出演したのは、過去のヒット曲という無難な選択しかなかった。生放送の番組の特色であるべき驚きがなかった」。
この39.2%という視聴率は、前年から3.0%ポイント下落した。