戦地で爆風に繰り返しさらされたアメリカ軍兵士は、感情の安定性を司る脳の部位に恒久的な損傷を受けることがあると、ある研究が1月13日に発表した。研究者らは、軽度外傷性脳損傷(mTBI)を、アメリカの専門誌『Science Translational Medicine』に掲載された報告書で、「イラクとアフガニスタンでの戦闘での特徴的な損傷」と述べている。世界中で25万人以上のアメリカ人兵士がmTBIがあると診断されている。研究者らは、衝撃に繰り返しさらされることが小脳に影響を与え、その結果、人の感情的な状態に影響を及ぼす脳のこの部位に「永続的機能不全」が起こっていることを突き止めた。